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bgeigies4ukraineが集めた30万以上のデータポイント !

In Air Quality, featured, Hardware, センサーネットワーク, ニュース, マップ, 主要記事, 放射線, 測定, 論説 by azby

パートナー機関であるチェルノブイリ放射線・生態系生物圏保護区のスタッフがチェルノブイリで使用しているbGeigie

 

#bgeigies4ukraineプロジェクトは、3ヶ月あまりの間に、ウクライナで新たに30万件以上の放射線データを蓄積しました。私たちは、この顕著な成果を誇りに思っています。データセット全体はこちらの地図で見ることができます。

Areas covered by the #bgeigies4ukraine dataset as of Sept. 17, 2022.

昨年7月にこのプロジェクト発表時に説明したように、Safecastは、20222月のロシアの無謀で残忍なウクライナ侵攻が始まった直後から、侵攻後の新しいオープンな放射線データセットを組み立てるために、現地ボランティアにbGeigiesを提供し、高いモチベーションの国際チームの結成を開始しました。プロジェクトメンバーは、5月からウクライナでbGeigiesを使って定期的かつ一貫してデータ収集を行っています。また、環境放射線の専門家からは、「赤い森」を含むチェルノブイリ排除地域(CEZ)内の膨大な量の新しいデータが提供されています。
また、いくつかの主要都市はすでに調査が完了しており、その他多くの重要な町や主要な連絡道路からの代表的なデータも得られています。世界的に懸念されているザポリジャー原子力発電所の北東約50kmにあるザポリジャー町のデータは得られていますが、発電所そのものに近いデータはまだ得られていません。また、東部や南部など、常に砲撃を受けている地域のデータもありません。ボランティアの安全を第一に考え、データ収集のために不必要な危険を冒すことは控えています。しかし、以前はアクセスできなかった地域が安全になり、地図上のウクライナの地理的範囲が徐々に広がっていくことが予想されます。

The #bgeigies4ukraine dataset coverage

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Blues WirelessとSafecastがAirnoteを発表

In Air Quality, Hardware, センサーネットワーク, ニュース, 測定 by Pieter

Blues WirelessとSafecastがAirnoteを発表
– これまでで最もシンプルな空気質モニター
セーフキャストが10周年記念イベントのライブストリーミングで
Airnoteデバイスを福島に設置

マサチューセッツ州ボストン & 東京 – 2021年3月9日 –
オープンな環境データの世界的リーダーであるセーフキャストと、IoTクラウドセルラーソリューションのリーディングカンパニーであるBlues Wirelessは、
本日、これまでで最もシンプルで費用対効果の高い空気質デバイスであるAirnoteを発表しました。Airnoteは、複雑さと使用の障壁を取り除くことで、市場に出回っている他の製品に比べて約半分のコストで、空気質センサーの大量導入を簡素化します。これにより、個人、企業、自治体は正確な粒子状物質データを収集し、より健康的な環境のためのより良い意思決定を行うことができます。

“10年前の福島の危機を契機に世界中から多くの有能な人材が集まり、共通の目的を果たすこととなりました。”
非営利団体Safecast、Blues Wireless、そして最終的にAirnoteデバイスは、すべてこのコラボレーションの結果として生まれました。

これまでのところ、空気の質、水質、放射線などの環境面では、高額な機器の費用面や、デバイスを配置するための慎重な設置、信頼性の高い屋外ネットワーク接続といった課題がありました。Airnoteは、日当たりの良い窓の外側に簡単に取り付けることができる、完全に統合されたゼロセットアップの太陽光発電装置です。Airnoteは、130カ国以上のセルラーネットワークを使用して、定期的に空気質データを自動的にアップロードします。Airnoteには、Bluesのノートカード通信モジュールが搭載されており、プリペイド/プリアクティベートデータプランが含まれています。
Airnoteは、ディスプレイに情報を表示したり、ユーザーがQRコードをスキャンしてオンラインでチャートやグラフを表示したりすることができます。
PM1、PM2.5、PM10の粒子状物質の温度、湿度、気圧、密度を測定できます。

Airnote_Rear

The Airnote rear features a display showing the air quality, viewable from the inside

Airnoteデバイスがアップロードしたデータは、はじめからパブリックドメインに指定されており、全ての人に利益をもたらします。BlueのリアルタイムデータルータであるNotehubやセーフキャストのデータベースや地図を介して、データは世界中で分析、教育、さらには商業利用のために利用できます。
データはデフォルトでは匿名ですが、デバイスの所有者はオプションでデバイスを主張し、データのアップロードのためにクレジットされることができます。

“福島は紛れもなく災害でしたが、このイベントは私たちの環境の将来と安全性をより良く計画する機会を与えてくれました“
と、Safecastの共同創設者であり日本のディレクターでもあるピーテル・フランケン氏は述べています。
“私たちがAirnoteから受け取るグローバルデータは、市民主導のオープンデータのペースを加速させ、より健康的な地球環境に向けて私たちを前進させると同時に、将来の危機へのより迅速で効率的な対応を可能にしてくれます。…

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新しいデバイス「ソーラーキャストナノ」を紹介します

In Hardware, センサーネットワーク, ニュース by sean

By ショーン・ボナー

セーフキャストは2017年の初め、新しいソーラーキャスト(Solarcast)デバイスの製作をすすめることお知らせしました。

そもそもソーラーキャストは大気汚染を測定できる機能を搭載した最初の、そして3G接続およびソーラー電源という機能も持ったデバイスでしたが、その機能の特性から外部の電源や、マニュアルでのデータ取得が不要になり、いわゆる“置いたらほったらかし”での測定が可能となりました。

このことはセーフキャストにとって非常に重要な進歩であり、今後このような方法が主要な測定方法になっていくことは間違いありません。その後アメリカワシントン州ハンフォードの核施設トンネル崩壊の事故が発生し、まさに開発したデバイスがこのような状況に最適であることを強く認識させられました。

しかし、ソーラーキャストにはその利点はありながらも、そのコストおよび制作に時間がかかってしまうという欠点がありました。それに加え、大気汚染センサーの搭載は私たちが時間をかけて取り組んできたものではありましたが、実はハンフォードのような緊急性の高い放射線測定を必要とする状況のモニタリングでは、それほど必要性は高くないこともわかりました。

その反面、セーフキャストが広く利用しているデバイスであるbGeigie Nano(ビーガイギーナノ)は上記のような迅速に行う測定にすぐれていますが、実際にデバイスを持ち歩き、データをアップデートする必要があり、コンパクトかつ自動で動作するデバイスがやはり必要となっていました。

そこで、私たちはそのようなデバイスをデザインし、なんとか2017年末にソーラーキャストナノの完成を発表することができたわけです。このことを大変うれしく思っています。

ソーラーキャストナノを誇らしげに見せるショーン(写真:ピーター・フランケン)

 

ソーラーキャストナノ(Solarcast Nano)は、絶え間ないデバイスのニーズについての議論や技術的な可能性を検討し続けた結果生まれたものです。前モデルのソーラーキャストはレイ・オジー氏がデザイン面をリードし、ソフトウェアの作成を行いました。

ソーラーキャストの大気汚染センサーパーツは多くの電力を必要とするので、それらを取り外し、ビーガイギーに似たより小さいケースに小さいサイズのソーラーパネルを設置しすることで、必要な機能を搭載したソーラーキャストナノを作ることができるようになりました。

トイビルダーラボのジョセフ・チューを3Dモデリングおよびボードデザインのために迎え、ペリカンケース1040(ビーガイギーナノに試用された1010の二倍のサイズでありながら、ソーラーキャストよりかなり小型化されたサイズ)にすべてが収まるようその製作を依頼し、2017年12月19日、ついにソーラーキャストナノが完成したのです。

ソーラーキャストナノのディスプレイはビーガイギーのデザインを引き継いだものとなっています。

ソーラーキャストナノはビーガイギーのDNAを受け継いでいることがうかがえる

スペック詳細は下記の通りです。

  • “置いたらほったらかし”の測定 : ソーラーキャストナノはコンパクト、ワイヤレス、持ち歩き可能で自動で動作するため、3Gさえあれば世界中どこでも簡単に設置可能
  • 自動設定: 自動でセーフキャストのクラウドサービスに接続
  • 低消費電力:ソーラーバッテリーを使い、長期にわたって自動運転ができるよう最適化済み
  • 放射線測定機能: 二つの放射線センサーによってアイソトープを検知・測定
  • 耐性: 長期にわたった屋外での使用にも耐えられるデザイン
  • 小型でカバンにも収まるサイズ
  • 通信: 3G セルラー
  • 位置測定:加速度計つきGPS搭載、これによって測定器が動いた場合位置を再計測可能
  • 電源: ソーラーパネル、バッテリー、内蔵タイプのマイクロUSBチャージャー、リモート・クラウドでの電圧・電流の計測可能
  • バッテリーは着脱可能、18650サイズを標準としているためシッピングが可能
  • 内蔵型SWD“ドラッグ&ドロップ”ファームウェア、その他のソフトウェアは動作に不要
  • 無線アップデート
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bGeigie Nanoの使用説明-YouTube動画

In Hardware, 放射線, 測定 by kiki

セーフキャストが開発した組立式放射線計測機器 bGeigie Nano(ビーガイギーナノ) の使い方が簡単にわかるよう、ビデオで説明しました。
bGeigie Nano 基本説明
計測の仕方
充電の方法
付属品を使っての計測

 …

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bGeigie Nano レビュー

In Hardware by sean

Wise Time Arduinoに触発されて、ゼロからからbGeigie Nanoを作成した人達がいます。彼らはキットを購入せず、設計図を見て作りました。つまり、自分達ですべての部品を調達して作ったのです。これは、いくらかオープンな設計が可能となったことを示します。彼らは過程や型のレビューを書きとめながら、bGeigie Nanoを組み立てることを楽しんでいました。彼らの作成したbGeigie Nanoからデータがアップロードされるのが待ち遠しいですね!

翻訳: Kohei Watanabe, Mikiya Inoue…

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Vice Japan がbGeigie のイベントに!

In Events, Hardware, センサーネットワーク, ニュース by sean

SAFECAST は、10月、DIYタイプのガイガーカウンター bGeigie Nano のワークショップを、東京・渋谷で行いました。

当日は、Vice Japan (バイス・ジャパン)の内田有香さんも、お忙しい中、参加してくださいました。
このビデオは、ジョージ・ジョセフ氏のプロデュースによるものです。
bGeigieを自分で作ることで、ガイガーカウンターをより理解できるようになることが、
この映像からもわかります。

イベントの模様は、YouTubeリンクからご覧いただけます。…

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セーフキャスト・エア・フォース(無人飛行機プログラム)

In Events, Hardware, 主要記事 by sean

上のビデオは、bGeigie Nanoを搭載し、飛行中に放射線測定とwifiを利用して生中継を行うhexacopterのものです。これは、5月上旬、マサチューセッツ州ケンブリッジで行われた一週間に渡るSafecastハッカソンの成果です。

このハッカソンの期間、無人飛行機に注力する理由は数多くありました。もちろん、無人飛行機はカッコ良く、興奮させるものであり、人々が関心を持ち続けるのに役立っています。実用レベルでは、例えば、急勾配の坂や汚染地域といった、あまりに危険だったり、単に立ち寄れない地域での測定を可能としたりといったニーズもあります。私たちは、飛行経路を計画し、無人飛行機に広大な範囲を、その地域を案内出来る人よりも早く測定することができます。無人飛行機に関して私たちのデータについて考えてみると、私たちは様々な側面から存在する課題を考え、新たな活力で取り組めるのです。

セーフキャスト・エア・フォースのコンセプト( これは、たくさんの互換性のある要素でできた、組立式無人飛行機プラットフォームなのですが )は、 当初はRay Ozzieから提案があり、1週間を通じてセーフキャスターのNaim Busek、Joe Moross、Pieter Franken、Steven Wright、 Ariel Levi Simons、 Haiyan Xhang、 Paul Cambell、 Anthony DeVincenzi、 Samuel Luescher と私がアイデアを現実のものとしました。

私たちは、3D Robotics社から組立済みのHexacopeterで始め、モーターとブレードをアップグレードし、より丈夫な DJI Flame Wheel Frameにもしました。Ardupilot(オープンソース arduinoベースの自動操縦システム)により頭脳を、セーフキャストにより観測機器が用意され、私たちは特長のある飛行機を組み立てました。

これは今のところ確実に私たちの主要案件であり、私たちは Parrot AR.Drone 2.0

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Air Prototype Show & Tell

In Air Quality, Hardware by sean

Last night at the weekly Crash Space meeting, Naim showed off the current, working, Safecast Air prototype during show & tell, as well as an example of a possible housing using plates. We’re calling the device the “canAIRe” and may …

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bGeigie Nano Kit(bガイギー・ナノ・キット)発売開始

In Hardware, センサーネットワーク, 主要記事, 放射線, 移動測定報告 by Pieter


Safecast(セーフキャスト)が常に直面していた問題は、デバイスに限りがあるため、計測値の収集に制限があることでした。bガイギーのデザインは素晴らしいのですが、1つにかかるコストが1000ドルもする上、作るのに相当の時間も必要です。(1つのデバイスを作るのに丸々1週間はかかる。)そのため、限られた台数しか使えないという状況が続いていました。また、今や私達の周囲には、bガイギーを使いたいという人は数多くいて、その数は実際の台数をずっと上回っていました。
この問題を解決するために、私達はbガイギー・ナノを作り、さらにbガイギー・ナノ・キットを開発しました。ご想像の通り、ナノとは小さいバージョンで、持ち運びが便利にな上、従来のbガイギー以上の機能を搭載しています。
多くのSafecastのチームメンバーもナノを持ち、持ち運んでいます。コンパクトサイズなので、移動の負担にもなりません。

さらに重要なのは、ナノが自分で組み立てられるキットだということです。
もしはんだ付けの方法を知っていれば、ナノ・キットを一晩で作り(はんだ付けは10分で習えます。)、翌日からセーフキャスティング(Safecastの造語で、放射線計測をし、データをアップロードすること)することもできます。bガイギー・ナノ・キットを使って個々のポイントの計測もできますし、車に搭載して運転しながらジオタグ付きの放射線データを収集し、セーフキャストサイト内にあるアップロードページからデータアップすることもできます。使用法は通常のbガイギーと全く同じです。
ハードウェアもソフトウェアもデザインは通常のセーフキャストの方針通り、オープンソースですので、皆さんが自分で部品を買って作ることもできます。
しかし、今回、皆さんが自分で簡単に組み立てられるよう、キットとしてインターナショナル・メドコム社と共同で開発しました。bガイギー・ナノ・キットは1台450ドル(日本販売価格未設定で発売。)で、先着順で販売となります。
ご希望の方は、フォームにご記入ください。

他の写真や技術詳細はジャンプ後

[写真は Pieter Franken 撮影]

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情報、誤報、偽情報(または『これはおまえさんたちが探しているドロイドではないぞ』――スター・ウォーズ エピソードIV/新たなる希望より)パート1

In Hardware, センサーネットワーク, ニュース, 主要記事, 放射線, 測定 by azby

Whose job is it to make this stuff easy to understand?

「探しものが必ずしも見つかるとは限りません… 」

[パート2へ移動]

セーフキャストでは、当初から、収集するデータは正確で分かりやすく、有益かつ上手に可視化され、誰もが簡単にデータ・アクセスできるべきだと考えてきました。これは多くの点で、情報デザイン、並びに社会的責任を果たすというビジョンにおいて、模範事例(ベストプラクティス)となっているかと思います。

その際、セーフキャストのデータのオープン化と透明性が最重要とされてきています。我々のデータの表示方法は、直観的かつ、思慮深さがあること、コンテクスト(背景情報)も提供することを原則としており、さらに、デザイン的な美しさも追求しています。

求めている情報が誰にでも簡単に見つけられるように、内容もできるだけ分かりやすく伝えられるよう心がけてきました。このような価値観と相反する形で、諸公機関から公式情報が発表されるたびに、私たちは戸惑いを覚えます。

率直な感想として、原発事故が起きてからの最初の数週間、政府は失策を続け、全くと言っていいほど情報が欠如した状態が続いたので、一般市民は政府が発表する情報の質やアクセスしやすさといった点では、かなり妥協せざるを得ませんでした。政府による情報提供は当然の義務であり、法的にも義務付けられているはずなのですが、結論から言うと、私たちセーフキャストの多くは一生懸命に放射能情報を収集し、事実確認を重ねてきました。まずここでは簡単な近況報告をします。

(1)政府は予想以上に多くの情報を持っている(以前は私たちが全く期待していなかったのですが…)

(2)しかし、依然として情報の内容確認、事実確認が必要で、政府サイドではない第三者による調査が必要である

(3)何カ月もかけて調査しても、依然として情報収集のためにすら近づけない地域がある

さしあたって(2)と(3)については仕方がないとしましょう。つまり、セーフキャストは今後も引き続き調査していかなければならないということになるのですが、こういった調査は得意としていますし、モチベーションの高いメンバーが揃っているので、今のところさほど大変なことではありません。調査も精度を増し、信頼も築きあげ、かつては敵対した立場にあった人たちとも同志となりました。

しかし、そうは言っても、(1)に関しては、セーフキャストとしても、今後どのように対応していけばいいのか非常に悩むところです。様々な公式情報が入手可能となりました。また、その多くは信頼できる内容です。

しかし、分かりやすく有益な情報に簡単にアクセスできるようになったとまでは言えないのが現状です。今のご時勢、腕の良いウェブ・デザイナーや有益な情報を見つけるのは容易なはずですが、文部科学省(以下、文科省)のウェブサイトは利用者にとって、「できるだけ難しく、使いにくい」(as difficult as possible – 略して “ADAP”)作りになっています。ですので、そこから情報を見つけたり、データを使用することが非常に難しくなっています。ウェブサイトの担当者が良い仕事をしようと心掛けてくれれば、もっと上手な形で情報公開できるはずなのですが…。…

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情報、誤報、偽情報(または『これはおまえさんたちが探しているドロイドではないぞ』 - スター・ウォーズ エピソードIV/新たなる希望より)パート2

In Hardware, センサーネットワーク, ニュース, 主要記事, 放射線, 測定 by azby

文部科学省の放射線モニタリングポスト、通称「ドロイド」。この写真のドロイドはNEC製造でごく一般的なタイプです。これは会津美里町の旧赤沢小学校前に設置されているものです。

政府のモニタリングポスト

[パート1へ]
ここ数ヵ月、福島県内および福島隣県に設置された放射線モニタリングポストの精度について活発な議論が交わされていますが、セーフキャストは、この件に関して2012年7月の時点で既にブログ記事を執筆しています。

“改善された”モニタリングポストで 放射線・線量レベルをごまかす東京電力(TEPCO)

約2700基のモニタリングポスト(現時点では675基が確認済み)が設置されています。見た目がスター・ウォーズのR2D2に似ていることから、セーフキャストのメンバー間では親しみをこめて「ドロイド」と呼んでいます(上記写真を参照)。電源は装備された太陽光パネルと内蔵バッテリーから供給されます。文部科学省を介し、政府は巨額を投資して(正確な金額は定かではありませんが)モニタリングポストを設置し、更に資金を投入して空間放射線量測定値が閲覧できる専用ウェブサイトを作りました。

リンク:文部科学省 リアルタイム線量測定システム 環境放射能水準調査結果のページへ

このウェブサイト、見た目はなかなかの出来です。サイト利用者は知りたい県をクリックし、更に特定地区をクリックすると、各地方自治体を選べるようになっています。スクロール・リストが右側に現れるので、特定のモニタリングポストを選べば、その地点の測定線量値を確認することができます。(例えば、福島県郡山市の場合、393基のモニタリングポストがスクローリング・リストに表示されます。) ズームイン、ズームアウト、また、スクロールもできるGoogle Fusionマップも現れ、各モニタリングポストが丸い彩色点で表示されます。この青い点をクリックすれば、現時点での各地点の放射線量を確かめることができます。線量は10分ごとに更新されており、1ヶ月分のデータをまとめてダウンロードすることもできます。このようなデータを文部科学省(以下、文科相)が提供してくれるというのは、ありがたいことです。

その一方で、このシステムは呆れてしまうぐらい問題を抱えています。文部科学省のモニタリングポスト測定値とセーフキャストの測定値の比較調査をしていて分かったのは、このシステムでは、1回のサーチでは福島県内のごく限られた1地点の情報しか分からないという点です。ある特定の場所の情報を捜し出すにはかなりの時間がかかってしまい、イライラします。累積時間によるデータ推移を知りたくても、過去のデータにさかのぼれません。また、ダウンロードできるデータには様々な制約がついていたり、効率よく探したい場所の測定値を探し出すのが難しい作りになっているのです。そうなのです、文科省はこのシステムを 「出来るだけ使いにくいように」(ADAP:As Difficult As Possible)作っているのです。…

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Safecast X Kickstarter working prototypes

In Hardware by sean

メドコム社のダン・サイス社長が September 2022

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