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SAFECASTの福島第一原発訪問

In ニュース, マップ, 放射線, 測定, 移動測定報告by sean

ショーン・ボナー

過去7年間にどれだけ福島第一原発の原子炉建屋の画像を見てきたでしょうか、それは100枚、いえ1000枚にも及ぶでしょう。これまでに写真、イラスト、地図、図面、そしてありとあらゆる角度と視点から詳細をとらえた動画も見てきましたが、実際に実物を目の前にした時、これまでと全く異なった畏怖の念を持ちました。

これこそがセーフキャストにとってのグランドゼロであり、そこにある建物、そして2011年3月に起こった出来事が私の、私たち全員の人生を永遠に変えたものでした。

東京電力がセーフキャストの存在意義の対局となる組織と考える方がいるとすれば、この12月の寒い午後、どうして私を含むセーフキャストの主要メンバーがここに立つことができたでしょうか。ここまでの道のりは決して簡単なものではありませんでした。

 

福島第一原発 原子炉建屋 2号機、3号機、4号機

私たちのリードエンジニアであるジョー・モロス(愛称:ジャム)が、メディアが提供する情報の正否を判断するためのテクニカルスペシャリストとして、これまで度々、メディアクルーとして同行をしてくれたため、過去にも何度かbガイギー(bGeigie:セーフキャストオリジナルの移動型放射線計測器)を福島第一原発内に持ち込んだことはあります。これまで福島第一原発での調査を隠してきたわけではなく、セーフキャストの地図を見ていただければ、数値は確認していただけます。しかし、セーフキャストとしても、特別な形での発表はしてきませんでした。

東京電力は、今、難局に立たされています。自分たちが悪の根源のように見られていることを知っていると同時に、インターネット上では、発電所の従業員の死体が隠されて死体保管所に積み上げられているといったような噂に溢れていることも知っています。虚偽の報告などせずとも、既にかなり難しい立ち位置にいます。

東京電力は巨大エネルギー企業であり、環境的略奪行為を経てなお、状況改善のための自らの努力によって、信頼を取り戻す期待は捨てていないようです。その努力の一例が、第一原発をより多くの人に対して公開する取り組みです。過去1年間に、1万人以上が第一原発を訪問し、2020年東京オリンピックまでには年間2万人の訪問を可能にすることを目指しています。

セーフキャストのメンバーが福島第一原発を訪問した際に計測した放射線の数値。セーフキャストの地図に掲載されている。http://safecast.org/tilemap/

セーフキャストの最優先の使命は、特に環境に影響のある政府や民間産業の活動に関する透明性と公開性の確保です。私たちは誰とでも対話をする用意があり、私たちの観念主義的でないスタンスが、より多くの人・組織と関わることを可能にしています。

この夏、私たちのヘッド・リサーチャーであるアズビー・ブラウンが、東京電力の代表者数名と共にウィーンでIAEA (国際原子力機関)の会議に参加しました。東京電力のプレゼンテーションはお世辞にも素晴らしいものとは言えなかったそうです。アズビーは夕食の際、率直な感想を彼らに伝えました。すると「どうしたら良いプレゼンテーションができるだろうか?」と彼らから尋ねられたそうです。「とにかく、もっと透明性をもつことだ」とアズビーは答えました。彼らは、本当にオープンであることが何を意味するかというセーフキャストの考え、そして東京電力がその基準に届くまでにどれだけの長い道のりがあるか、というアズビーの説明に長時間耳を傾けたそうです。

ここで鍵となるのは、東京電力が、自分たちがオープンであると考え続けており、たとえ2011年以後、同社の公開性が大幅に向上されていたとしても、一般市民が期待をするレベルにははるかに届かず、セーフキャストのような他の情報源から得られる情報より、その公開性の程度が低かったということなのです。

多くの例において、歴史的に透明性の確保に抵抗を続けてきた組織は、結局のところ、情報の扉を開け放ったところで大きな影響はない、ということに気付くのです。東京電力は、バスに乗ったセーフキャストの一行を第一原発に招待してくれ、私たちがセーフキャストの公開データセットと地図に測定結果をアップロードすることを承知の上でbガイギーを持ち込むことを奨励し、一部始終を収めるためのカメラの持ち込みも許可してくれました。

公正な立場で第一原発内の放射線検査結果を公開する独立した第三者機関としてセーフキャストを招待することにより、公開性を確保する機会を得るという決断がされたのです。これは彼らにとって初めてのことでした。しかし私たちも素人ではありません。これが彼らのPRになることも理解しています。それでもなお、私たちは、災害のあのグラウンドゼロにおいて、独立した放射線測定を行うというポジティブな側面を認識した、大変重要な、転機となる瞬間であったと考えています。

撮影した写真の一部(撮影:撮影者未記載のものは筆者、ショーン・ボナーによるもの)

 

視察ツアー開始前、案内者が全行程を紹介。

通常、ほとんどの訪問者が視察中にバスを離れることを許可されないが、私たちはバスを出て歩き回り空気中の放射線測定をすることを許可された。そのため、追加の安全服の着用が義務付けられた。写真は安全服を着こむジョーとピーター。

案内者は、写真だけではわからない多くのことを説明してくれた。

第一原発バスツアー中の私たち。全ての表面がビニールで覆われている。

視察では原子炉建屋の様子がよく確認できた。

福島第一原発原子炉建屋1号機

原子炉建屋1号機前のbガイギー

私たちのbガイギー(右上)と、東京電力による放射線測定数値

集合写真。bガイギ―は10機持ち込んだ。(写真:セーフキャスト)

タンクと袋に入れられ、廃棄を待つ汚染水と汚染土壌

東京電力は、放射線モニターをいたるところに設置し、現状の数値を表示している。今後、これらの数値を入手し、また一部についてはセーフキャストのセンサーとの同時設置をしたいと考えている。

残りの写真については、整理でき次第、近日中に投稿する予定です。そして、また近いうちに再訪問をすべく計画中です。直近の目標は、第一原発内に東京電力のセンサーのチェック機能を果たす独立したセンサーを設置する場所を確保することです。より詳細な情報が得られ次第ご報告します。幸運を祈ってください。

私たちのほとんどの活動はボランティアによって支えられており、サーバーを稼働させ続け、センサーを設置し、セーフキャストの日々の運営を行うコストは決して安くありません。定期的(毎月)な寄付、ワンタイム寄付、またはPatreonを通じての寄付をいただけると、より活発な活動が可能となり、心から感謝いたします。

翻訳:岩本愛

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放射性下降物の減衰を測定

In センサーネットワーク, 主要記事, 測定, 移動測定報告by levi

セーフキャストプロジェクトの素晴らしい利用法の一つは、前例のない規模で環境データを収集し分析できることです。セーフキャストでは、2年間にわたって日本における放射線データを収集してきました。今こそ日本の異なる地域横断での放射線変化を振り返ることができます。

Radioactivity in Inzai, Japan

Radioactivity in Inzai, Japan. 18 months worth of data.

Safecast data from Iitate, Japan.

Radioactivity in Iitate, Japan. 24 months worth of data.

2つの街での計測

福島第一原発の事故が日本全国で放射線について共通の認識をするようにいたった間、私達は国内の広い範囲にわたって十分な計測を続けてきました。国内のほとんどの場所は、311以前と背景の放射線量があまり変わっていません。(一分間に約30~40カウント)。 この事の一例として印西市があります。印西市は東京と成田空港の間に位置し、メルトダウン地点から193km南西の場所に位置します。最初のグラフはバックグラウンドレベルがわずかに通常考えられるよりも高いことを示していますが、放射線の観点では、2011年の半ばから2012年の終わりまであまり変化はありません。

次の研究対象の街は、福島第一原発から北西に約38kmのところに位置する飯舘市です。かなりの被ばくと顕著な減衰曲線を示しています。減衰曲線で注目に値する点は、半減期が指数関数的減衰関数に適合して妥当な精度で推定できていることです。この方法により私たちは表面放射能の減衰半減期が2011年半ばに始めた2年間からわずかに1年であることを推定することができました。これは2つの主要な放射性同位元素であるCs134とCS137の減衰半減期が、それぞれ2年と30年なので、注目に値するのです。このことは、追加のメカニズムが飯館村には作用していて、放射性物質が表面から離れていることを示しています。たとえば、侵食や新しい表土の堆積といったものにより表面の測定可能な放射線減衰を加速させているのです。

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bGeigie Nano Kit(bガイギー・ナノ・キット)発売開始

In Hardware, センサーネットワーク, 主要記事, 放射線, 移動測定報告by Pieter


Safecast(セーフキャスト)が常に直面していた問題は、デバイスに限りがあるため、計測値の収集に制限があることでした。bガイギーのデザインは素晴らしいのですが、1つにかかるコストが1000ドルもする上、作るのに相当の時間も必要です。(1つのデバイスを作るのに丸々1週間はかかる。)そのため、限られた台数しか使えないという状況が続いていました。また、今や私達の周囲には、bガイギーを使いたいという人は数多くいて、その数は実際の台数をずっと上回っていました。
この問題を解決するために、私達はbガイギー・ナノを作り、さらにbガイギー・ナノ・キットを開発しました。ご想像の通り、ナノとは小さいバージョンで、持ち運びが便利にな上、従来のbガイギー以上の機能を搭載しています。
多くのSafecastのチームメンバーもナノを持ち、持ち運んでいます。コンパクトサイズなので、移動の負担にもなりません。

さらに重要なのは、ナノが自分で組み立てられるキットだということです。
もしはんだ付けの方法を知っていれば、ナノ・キットを一晩で作り(はんだ付けは10分で習えます。)、翌日からセーフキャスティング(Safecastの造語で、放射線計測をし、データをアップロードすること)することもできます。bガイギー・ナノ・キットを使って個々のポイントの計測もできますし、車に搭載して運転しながらジオタグ付きの放射線データを収集し、セーフキャストサイト内にあるアップロードページからデータアップすることもできます。使用法は通常のbガイギーと全く同じです。
ハードウェアもソフトウェアもデザインは通常のセーフキャストの方針通り、オープンソースですので、皆さんが自分で部品を買って作ることもできます。
しかし、今回、皆さんが自分で簡単に組み立てられるよう、キットとしてインターナショナル・メドコム社と共同で開発しました。bガイギー・ナノ・キットは1台450ドル(日本販売価格未設定で発売。)で、先着順で販売となります。
ご希望の方は、フォームにご記入ください。

他の写真や技術詳細はジャンプ後

[写真は Pieter Franken 撮影]

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南相馬市へ放射線データを提供することになりました

In Events, ニュース, 放射線, 測定, 移動測定報告by Pieter

2月21日に南相馬市の市民生活部環境衛生課を訪問しました。

南相馬市は最近メディアに登場することも多く、放射線測定の要望も高い原発に近い市町村の1つです。市民レベルでも放射線の状況を知りたいとの要求は高いと思われます。

今回はSAFECASTの活動に協力いただける団体から提供を受けた

bGeigieの測定データをWeb上に公開した上でデータを利用いただけるように協力することを申し出て快諾されました。南相馬市のWebページからSAFECASTのページをリンクいただくことになりました。

3月から数週間にわたり、SAFECASTのボランティアでその団体をサポートしながら南相馬市のほぼ全域についてデータを順次公開していきます。

会談の終了後、関係者で記念撮影をさせていただきました。

前列は南相馬市の松本課長中央と課のメンバーの皆様です。後列は訪問したSAFECASTメンバー左側からyukaさん、Robさん、渡邉さん一番右は今回のサポートを担当していただける鷲山さん.

南相馬市市役所で放射線モニターの前にて。今回のアレンジをしていただいた郡山の渡邉さん(右)と西川(筆者)

Reported by Eiji Nishikawa…

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福島第一原発付近でのセーフキャスティング

In マップ, 測定, 移動測定報告by sean

セーフキャストでは、今月初めの避難指示区域内で初の測定結果から、必ずしも原発に近いほど測定値が高いわけではないことが分かったとお知らせしました。

この点についてさらに検証するため、セーフキャストのボランティアである杉山明さんと児玉龍彦さんがbGeigieで測定を行いました。福島第一原発の正門付近を含む立ち入り禁止区域での測定をすることが出来ました。

この測定マップからいくつかの事実がわかります。まず第一に、最大値として12,000CPM近い測定値が観測されていることです。

次に、レベルの変化を見ると、原発より数キロ離れた場所から、さらに数キロ離れただけで100CPMに減少しているということです。

わずか数分間、車で移動しただけで11,900CPMもの低下が起こるということは、非常に注目すべきことです。

またこの地図では、測定値の目盛りや色付けの方法に限界があることも示しており、早急に何らかの対応をする予定です。…

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富士山からのセーフキャスト

In 主要記事, 移動測定報告, 論説by the_STIG

8月25日から28日まで、富士山周辺へ車で家族旅行へ出かけて来ました。泊まりは富士山の周りの富士五湖や箱根の近くのペンションです。
東京の世田谷区下北沢の自宅から出発する際に、セーフキャストのbGeigieを装備していきました。bGeigieには、MedComのInspector(ガイガーカウンター)、GPS、データを記録するSDカードなどが内蔵されています。
つまり、このbGeigieでは、別途PCを用意する必要はなく、ほとんどの作業は自動で行われれるのです。(ただし、データを記録したSDカード内のファイルをセーフキャストにメールで送ることは別ですが・・・)

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福島で過ごした日曜日

In マップ, 主要記事, 測定, 移動測定報告, 論説by sean

「セーフキャスティング」と私達が呼ぶ走行測定が正式に始まったのは、私が前回日本を訪れた後でした。このため、どんどん増え続けるボランティアの皆さんとピーター(彼らは真のヒーローです)が、何度も時間をかけて福島原発周辺や日本各地の放射線レベルを計り、地図にしていく作業を、私は遠くから見ていました。私自身 Safecast のミーティングと放射線セミナーのために東京に戻るということ、また、同時期に Miles O’BrienXeni JardinPBS News Hour の Safecasat に焦点を当てたストーリーに取り組むことも知っていたため、来日中に走行測定を行うことは当然だと思っていました。

Me, @xenijardin & @noktonlux heading to Fukushima. #safecast

今朝、ピーター、Xeni と私(上写真)は、Miles、父と息子のスーパーチームである Joe Moross、Bryan Moross と一緒に出発しました。今回の旅の目的は、ボランティアの方達にガイガーカウンターを届けること、まだ放射線レベルを測定していない新しい場所、できれば警戒区域の近くをカバーすることでした。しかし結果的にこれより盛りだくさんの旅となりました。…

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セーフキャスティングの参加メンバー

In 移動測定報告by sean

私達の活動をフォローして下さっている皆さんはご存じのように、私達は bGeigie を使用して様々な形でセーフキャスティングを行っています。当サイトでは通常、測定値を中心に掲載しているのですが、今回はガイガーカウンターの裏(?)で活躍している参加者の皆さんと移動手段を少しご紹介します。下の写真では、慶應義塾大学の湘南藤沢キャンパスで撮影した、TBS が使わせて下さった bGeigie を設置した黒光りするクラウンのセダンと、TBS レポーターの英美さん、bGeigie Sport を連れてさっそうと自転車に乗りこむロビン、その他セーフキャスティングに参加する特別な車両の数々をご覧いただけます。また、移動測定に車をお貸し下さった Tesla 社と Aston Martin 氏に心からお礼申し上げます。

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Safecast 、C-10 を訪問

In センサーネットワーク, 移動測定報告by sean

先週、数人の Safecast チームメンバーで C-10 研究教育財団( C-10 Research and Education Foundation )を訪問する機会を得ました。C-10 は世界で最も長い歴史を持つ市民による放射線モニタリンググループの一つです。シーブルック原子力発電所(Seabrook Nuclear Power Plant )に近いマサチューセッツを拠点とするグループで、測定器のネットワークを確立し 20 年以上に渡りモニタリングを行ってきました。

私達は bGeigie を使用しボストンから C-10 事務所までの走行時に放射線を計測しました。結果は間もなくグローバルデータベースに追加する予定です。…

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慶應大とセーフキャスティング

In 放射線, 移動測定報告by sean

ご存じのように、私達は慶應義塾大学のチームと活動してきており、先日私達のbGeigieモバイル測定器一式を同チームに提供しました。慶應チームは、数日間に渡り福島市、飯舘村、南相馬市を走行し、放射線レベルを記録するとともに、被害の様子や周辺の写真撮影をしました。これらの測定値を示した地図はここで見ることができます。地図上の点だけでなく、もう少しお見せできればと思いますので、同チームが撮影した写真と、計測作業の舞台裏を撮影した写真を下に掲載します。

 

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いわきをセーフキャスティング

In 移動測定報告by sean

Pieter

Iwaki

ご存じのように、東京を拠点とするボランティアのチームはここ数週間、放射線データを測定、記録するためにモバイルbGeigie装置を持参して東北へ定期的に走行してきました。皆様にこれらの走行の舞台裏をもう少しお見せするために、福島県いわき市を最近走行した際の写真をいくつか掲載します。

上:Safecastの共同創設者で、日本での活動のリーダーであるPieter Franken。International Medcom提供の測定器を使用して作製された2台のbGeigieとともにTokyo Hackerspaceの前にて。下のリンクをクリックすると記事の続きが読めます。

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Kiki さんによるボランティア報告

In センサーネットワーク, 移動測定報告by sean

RDTN Probe 0010 Japan

[私達は田中さん(Kiki)から、測定をお手伝いいただけるとの連絡を受けました。Kikiさんのためにガイガーカウンターを用意し使用方法を説明し、結果を報告いただくようお願いしました。Kikiさんからの報告第一弾を掲載します。]

2011年5月8日
初めまして。田中です。
今回、東北に行くのは別の用事だったのですが、どうせ福島を通りぬけるのであれば、と思い、計測に協力させてもらえないかと打診をしました。
新幹線に乗って東京―花巻間を計測しましたが、やはり、福島市に近づくほど数値があがり、その後は徐々に減少しているという感じでした。計測結果はここにあります
新幹線で移動中の計測&アップロードだったので、GPSの位置特定ができなかった部分もあります。
しかし、おおむね福島市をピークにして近づくに連れて徐々に数値を上げ、その後は数値は下がっていきました。

明日は岩手の海岸線を計測します。

田中響子(Kiki)

RDTN Probe 0010 Japan

2011年5月9日
岩手県大槌町に来ました。津波の壊滅的な被害を受けたことで有名な町です。実際に目で見てみると、被害のすごさに驚きました。
町全体がなくなって、建物はほとんど残っていません。いたるところにひっくり返った車や船が転がっていました。
大槌町は福島第一から150キロメートル以上離れたところにあることと、福島より北に位置していることから、数値はそれほど高くはないかと思っていたのですが、思った以上に高く、0.2~0.3マイクロシーベルト/毎時の値が出ていました。
このデバイスで海水でも数値が出せるのか、わからなかったのですが、とりあえず、海水でも測ってみようと思い、海水に浸っていた木片を引っ張りあげて測ってみました。記録はここで見れます

 

RDTN Probe 0010 Japan

2011年5月10日
岩手県遠野から釜石へ移動でした。
前の晩に相当の雨が降ったので、朝一番で土を測定しました。
数値は0.270マイクロシーベルト/毎時でした。
空気が0.145マイクロシーベルト/毎時だったので、雨に放射線物質が含まれていたと思われます。ちなみに、風は南西から北東に吹いていました。
その後、釜石に移動しました。釜石は前日に行った大槌の南に位置しますので、地理上ではそれほど、第一からの距離は変わりません。
空気を何度か測定してみましたが、0.200マイクロシーベルト/毎時の辺りを示していました。…

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In 移動測定報告by sean

[私達の活動の一環として、測定値を計測し報告していただくことを条件に、外部ボランティアの方々に機材をお渡ししてきました。このうちモバイルbGeigieセットの一つは、慶応義塾大学のチームにお渡ししました。以下に、慶應義塾大学の古谷知之氏による調査結果の報告をゲスト寄稿として掲載いたします。]

2011年5月5日(木)〜7日(土)の日程で、福島県北部(福島市・川俣町・飯舘村・南相馬市)における調査の一貫として、プローブカーによる放射線量調査を実施しました。調査方法及び結果は、すでに本サイトのブログで公開しているとおりです。グーグルアースのkmzファイルは[ここ]からダウンロード可能です。

Radiation dose survey results via probe cars

5/1-5/7の放射線量調査結果(北部を横断した軌跡が今回の調査ルート

今回の調査における主な立ち寄り先は以下の通りです。
福島市:JR福島駅周辺、高湯温泉、土湯温泉、JA新ふくしま
川俣町:川俣南小学校、臼石小学校、川俣町体育館
飯舘村:飯舘村役場
南相馬市:南相馬市役所、石上第一小学校、JR南相馬駅、JR磐城太田駅、原町火力発電所、大内振興化学(20km圏境界)、ドライブイン花園(20km圏境界)、馬事公苑、鉄山ダム(20km圏境界)
*大内振興化学は会社入口が丁度20km圏境界にあるため、立ち入り禁止地点は会社入り口を少し過ぎたところに設定されています。

今回モニタリングしたデータは時間的・空間的に限られたデータにすぎません。そのことを理解した上で、kmzファイルをGoogle Earth上でみてみると、グローバルなホットスポットだけでなく、ローカルなホットスポットがいくつか発見できます。ローカルなホットスポットは、地形や風の影響などで形成されているようです。また数100メートルの差で、放射線量が大きく異なる場所があることもわかります。

Center of Fukushima city

福島市中心部

Center of Minami-Soma city

南相馬市中央部

こうしたデータを公表することに、様々なご意見があることは承知しています。しかしながら、モバイルセンシング技術と空間情報科学とを活用することで、様々な対応がきめ細かにできるようになるではないかと考えています。

主な立ち寄り地点における地表面の放射線量データ計測結果については、別のブログで報告したいと思います。…

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bGeigie in motion – mobile radiation readings

In 放射線, 移動測定報告by sean

先月、bGeigieのコンセプトに関する記事に書いたように、bGeigieは2台のガイガーカウンターを車に取り付けGPS機器とノートPCにつなぎ、地方を走行しながら各地点のログを記録していくものです。いくつかの走行を終了しデータを地図に落としましたので、もう少し分かりやすくなったかと思います。各地図をクリックするとそれぞれのページに移動し、拡大可能な地図を見ることができます。こちらは東京をテスト走行したものです。

Tokyo

こちらは先日の記事に書きました郡山への走行です。

Koriyama

こちらはいわきです。

Iwaki

こちらは郡山での追跡調査と広野への走行です。

Koriyama - Hirono

こちらは須賀川市です。

Sukagawa City

私達はbGeigie装置を慶應義塾大学のチームにも渡しました。こちらは慶應チームが行った3度にわたる走行で収集した測定値です。

Keio team

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In 移動測定報告by sean

bGeigie lift off! Tokyo Tower - CPM = 49 0.13uS/HR

東京にいる方でSafecastに協力したいという方はいらっしゃいますか?放射線測定を行うために車で東北に向け走行するチームに協力してくださるボランティアを必要としています。運転免許(車もあればさらにいいです)を持っていて次回の現地調査に協力したいという方がおられましたら、ご連絡ください。運転免許を持っていないし車もない場合でも大丈夫です。他の部分で手伝っていただきたいこともあります。ただ現在のところ、運転してくださる方を特に募集しています。よろしければ、このメールアドレスまでご連絡ください:volunteer@safecast.org

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In センサーネットワーク, 移動測定報告by sean

私達の装置がどう機能するかを説明した、短いビデオを掲載します。

「こんにちは、Safecast.orgのPieter Frankenです。今東京のTokyo Hackerspaceの前に来ています。今から福島で放射線を測定し地図に落とすためにSafecast.orgとして初走行に出かける準備をします。一緒にいるのは今日運転するSteveです。私達が車で走行しながらどのように放射線を計測するかSteveが簡単に説明します。おはようSteve、元気?」

「おはよう、元気だよ。」

「今日僕達が何をするか話してくれる?」

「ここにGPS追跡装置とガイガーカウンターを内蔵したボックスがあります。センサーはここにあり、雨などから保護するためマイラーで覆ってあります。ガイガーカウンターとGPSは全てこの中に取り付けられています。これはUSBコネクタで、ここにつないだPCがGPSデータとガイガーカウンターの測定値のログを記録します。ボックスは窓に固定されており、この状態で福島に向けて運転し、道中GPSとガイガーカウンターの値を5秒毎に測定します。」

「なるほど。それでは始めよう。Steve、ありがとう。」

このときの走行の様子を詳細に報告した記事はここで読めます。また、下のリンクをクリックすると、一部の装置を組み立てた様子をそのまま撮影した長いビデオ(16分)を見ることができます。…