View Post

福島で過ごした日曜日

In マップ, 主要記事, 測定, 移動測定報告, 論説 by sean

「セーフキャスティング」と私達が呼ぶ走行測定が正式に始まったのは、私が前回日本を訪れた後でした。このため、どんどん増え続けるボランティアの皆さんとピーター(彼らは真のヒーローです)が、何度も時間をかけて福島原発周辺や日本各地の放射線レベルを計り、地図にしていく作業を、私は遠くから見ていました。私自身 Safecast のミーティングと放射線セミナーのために東京に戻るということ、また、同時期に Miles O’BrienXeni JardinPBS News Hour の Safecasat に焦点を当てたストーリーに取り組むことも知っていたため、来日中に走行測定を行うことは当然だと思っていました。

Me, @xenijardin & @noktonlux heading to Fukushima. #safecast

今朝、ピーター、Xeni と私(上写真)は、Miles、父と息子のスーパーチームである Joe Moross、Bryan Moross と一緒に出発しました。今回の旅の目的は、ボランティアの方達にガイガーカウンターを届けること、まだ放射線レベルを測定していない新しい場所、できれば警戒区域の近くをカバーすることでした。しかし結果的にこれより盛りだくさんの旅となりました。…

View Post

セーフキャスティングの参加メンバー

In 移動測定報告 by sean

私達の活動をフォローして下さっている皆さんはご存じのように、私達は bGeigie を使用して様々な形でセーフキャスティングを行っています。当サイトでは通常、測定値を中心に掲載しているのですが、今回はガイガーカウンターの裏(?)で活躍している参加者の皆さんと移動手段を少しご紹介します。下の写真では、慶應義塾大学の湘南藤沢キャンパスで撮影した、TBS が使わせて下さった bGeigie を設置した黒光りするクラウンのセダンと、TBS レポーターの英美さん、bGeigie Sport を連れてさっそうと自転車に乗りこむロビン、その他セーフキャスティングに参加する特別な車両の数々をご覧いただけます。また、移動測定に車をお貸し下さった Tesla 社と Aston Martin 氏に心からお礼申し上げます。

View Post

Safecast 、C-10 を訪問

In センサーネットワーク, 移動測定報告 by sean

先週、数人の Safecast チームメンバーで C-10 研究教育財団( C-10 Research and Education Foundation )を訪問する機会を得ました。C-10 は世界で最も長い歴史を持つ市民による放射線モニタリンググループの一つです。シーブルック原子力発電所(Seabrook Nuclear Power Plant )に近いマサチューセッツを拠点とするグループで、測定器のネットワークを確立し 20 年以上に渡りモニタリングを行ってきました。

私達は bGeigie を使用しボストンから C-10 事務所までの走行時に放射線を計測しました。結果は間もなくグローバルデータベースに追加する予定です。…

View Post

慶應大とセーフキャスティング

In 放射線, 移動測定報告 by sean

ご存じのように、私達は慶應義塾大学のチームと活動してきており、先日私達のbGeigieモバイル測定器一式を同チームに提供しました。慶應チームは、数日間に渡り福島市、飯舘村、南相馬市を走行し、放射線レベルを記録するとともに、被害の様子や周辺の写真撮影をしました。これらの測定値を示した地図はここで見ることができます。地図上の点だけでなく、もう少しお見せできればと思いますので、同チームが撮影した写真と、計測作業の舞台裏を撮影した写真を下に掲載します。

 

View Post

いわきをセーフキャスティング

In 移動測定報告 by sean

Pieter

Iwaki

ご存じのように、東京を拠点とするボランティアのチームはここ数週間、放射線データを測定、記録するためにモバイルbGeigie装置を持参して東北へ定期的に走行してきました。皆様にこれらの走行の舞台裏をもう少しお見せするために、福島県いわき市を最近走行した際の写真をいくつか掲載します。

上:Safecastの共同創設者で、日本での活動のリーダーであるPieter Franken。International Medcom提供の測定器を使用して作製された2台のbGeigieとともにTokyo Hackerspaceの前にて。下のリンクをクリックすると記事の続きが読めます。

 …

View Post

Kiki さんによるボランティア報告

In センサーネットワーク, 移動測定報告 by sean

RDTN Probe 0010 Japan

[私達は田中さん(Kiki)から、測定をお手伝いいただけるとの連絡を受けました。Kikiさんのためにガイガーカウンターを用意し使用方法を説明し、結果を報告いただくようお願いしました。Kikiさんからの報告第一弾を掲載します。]

2011年5月8日
初めまして。田中です。
今回、東北に行くのは別の用事だったのですが、どうせ福島を通りぬけるのであれば、と思い、計測に協力させてもらえないかと打診をしました。
新幹線に乗って東京―花巻間を計測しましたが、やはり、福島市に近づくほど数値があがり、その後は徐々に減少しているという感じでした。計測結果はここにあります
新幹線で移動中の計測&アップロードだったので、GPSの位置特定ができなかった部分もあります。
しかし、おおむね福島市をピークにして近づくに連れて徐々に数値を上げ、その後は数値は下がっていきました。

明日は岩手の海岸線を計測します。

田中響子(Kiki)

RDTN Probe 0010 Japan

2011年5月9日
岩手県大槌町に来ました。津波の壊滅的な被害を受けたことで有名な町です。実際に目で見てみると、被害のすごさに驚きました。
町全体がなくなって、建物はほとんど残っていません。いたるところにひっくり返った車や船が転がっていました。
大槌町は福島第一から150キロメートル以上離れたところにあることと、福島より北に位置していることから、数値はそれほど高くはないかと思っていたのですが、思った以上に高く、0.2~0.3マイクロシーベルト/毎時の値が出ていました。
このデバイスで海水でも数値が出せるのか、わからなかったのですが、とりあえず、海水でも測ってみようと思い、海水に浸っていた木片を引っ張りあげて測ってみました。記録はここで見れます

 

RDTN Probe 0010 Japan

2011年5月10日
岩手県遠野から釜石へ移動でした。
前の晩に相当の雨が降ったので、朝一番で土を測定しました。
数値は0.270マイクロシーベルト/毎時でした。
空気が0.145マイクロシーベルト/毎時だったので、雨に放射線物質が含まれていたと思われます。ちなみに、風は南西から北東に吹いていました。
その後、釜石に移動しました。釜石は前日に行った大槌の南に位置しますので、地理上ではそれほど、第一からの距離は変わりません。
空気を何度か測定してみましたが、0.200マイクロシーベルト/毎時の辺りを示していました。…

View Post

In 移動測定報告 by sean

[私達の活動の一環として、測定値を計測し報告していただくことを条件に、外部ボランティアの方々に機材をお渡ししてきました。このうちモバイルbGeigieセットの一つは、慶応義塾大学のチームにお渡ししました。以下に、慶應義塾大学の古谷知之氏による調査結果の報告をゲスト寄稿として掲載いたします。]

2011年5月5日(木)〜7日(土)の日程で、福島県北部(福島市・川俣町・飯舘村・南相馬市)における調査の一貫として、プローブカーによる放射線量調査を実施しました。調査方法及び結果は、すでに本サイトのブログで公開しているとおりです。グーグルアースのkmzファイルは[ここ]からダウンロード可能です。

Radiation dose survey results via probe cars

5/1-5/7の放射線量調査結果(北部を横断した軌跡が今回の調査ルート

今回の調査における主な立ち寄り先は以下の通りです。
福島市:JR福島駅周辺、高湯温泉、土湯温泉、JA新ふくしま
川俣町:川俣南小学校、臼石小学校、川俣町体育館
飯舘村:飯舘村役場
南相馬市:南相馬市役所、石上第一小学校、JR南相馬駅、JR磐城太田駅、原町火力発電所、大内振興化学(20km圏境界)、ドライブイン花園(20km圏境界)、馬事公苑、鉄山ダム(20km圏境界)
*大内振興化学は会社入口が丁度20km圏境界にあるため、立ち入り禁止地点は会社入り口を少し過ぎたところに設定されています。

今回モニタリングしたデータは時間的・空間的に限られたデータにすぎません。そのことを理解した上で、kmzファイルをGoogle Earth上でみてみると、グローバルなホットスポットだけでなく、ローカルなホットスポットがいくつか発見できます。ローカルなホットスポットは、地形や風の影響などで形成されているようです。また数100メートルの差で、放射線量が大きく異なる場所があることもわかります。

Center of Fukushima city

福島市中心部

Center of Minami-Soma city

南相馬市中央部

こうしたデータを公表することに、様々なご意見があることは承知しています。しかしながら、モバイルセンシング技術と空間情報科学とを活用することで、様々な対応がきめ細かにできるようになるではないかと考えています。

主な立ち寄り地点における地表面の放射線量データ計測結果については、別のブログで報告したいと思います。…

View Post

bGeigie in motion – mobile radiation readings

In 放射線, 移動測定報告 by sean

先月、bGeigieのコンセプトに関する記事に書いたように、bGeigieは2台のガイガーカウンターを車に取り付けGPS機器とノートPCにつなぎ、地方を走行しながら各地点のログを記録していくものです。いくつかの走行を終了しデータを地図に落としましたので、もう少し分かりやすくなったかと思います。各地図をクリックするとそれぞれのページに移動し、拡大可能な地図を見ることができます。こちらは東京をテスト走行したものです。

Tokyo

こちらは先日の記事に書きました郡山への走行です。

Koriyama

こちらはいわきです。

Iwaki

こちらは郡山での追跡調査と広野への走行です。

Koriyama - Hirono

こちらは須賀川市です。

Sukagawa City

私達はbGeigie装置を慶應義塾大学のチームにも渡しました。こちらは慶應チームが行った3度にわたる走行で収集した測定値です。

Keio team

View Post

In 移動測定報告 by sean

bGeigie lift off! Tokyo Tower - CPM = 49 0.13uS/HR

東京にいる方でSafecastに協力したいという方はいらっしゃいますか?放射線測定を行うために車で東北に向け走行するチームに協力してくださるボランティアを必要としています。運転免許(車もあればさらにいいです)を持っていて次回の現地調査に協力したいという方がおられましたら、ご連絡ください。運転免許を持っていないし車もない場合でも大丈夫です。他の部分で手伝っていただきたいこともあります。ただ現在のところ、運転してくださる方を特に募集しています。よろしければ、このメールアドレスまでご連絡ください:volunteer@safecast.org

 …

View Post

In センサーネットワーク, 移動測定報告 by sean

私達の装置がどう機能するかを説明した、短いビデオを掲載します。

「こんにちは、Safecast.orgのPieter Frankenです。今東京のTokyo Hackerspaceの前に来ています。今から福島で放射線を測定し地図に落とすためにSafecast.orgとして初走行に出かける準備をします。一緒にいるのは今日運転するSteveです。私達が車で走行しながらどのように放射線を計測するかSteveが簡単に説明します。おはようSteve、元気?」

「おはよう、元気だよ。」

「今日僕達が何をするか話してくれる?」

「ここにGPS追跡装置とガイガーカウンターを内蔵したボックスがあります。センサーはここにあり、雨などから保護するためマイラーで覆ってあります。ガイガーカウンターとGPSは全てこの中に取り付けられています。これはUSBコネクタで、ここにつないだPCがGPSデータとガイガーカウンターの測定値のログを記録します。ボックスは窓に固定されており、この状態で福島に向けて運転し、道中GPSとガイガーカウンターの値を5秒毎に測定します。」

「なるほど。それでは始めよう。Steve、ありがとう。」

このときの走行の様子を詳細に報告した記事はここで読めます。また、下のリンクをクリックすると、一部の装置を組み立てた様子をそのまま撮影した長いビデオ(16分)を見ることができます。…