View Post

“bGeigies for Ukraine “発表のお知らせ 2022年7月20日公開 by アズビー・ブラウン

In Uncategorized by azby

今日は、#bgeigies4ukraineイニシアティブによる「ウクライナのためのbGeigies」についてお知らせします。

チェルノブイリ原子力発電所(CHNPP)やザポリージャ原子力発電所(ZNPP)など、ウクライナの核施設でのロシア軍の無謀で危険な行動は、ウクライナ国内、近隣諸国だけではなく、世界中を恐怖に陥れ、懸念をもたらしました。これを受けて、Safecastをはじめ、SaveDniproチェコ国立放射線防護研究所(SÚRO)、およびチェルノブイリ放射線生態生物圏保護区が協力し合い、チェルノブイリをはじめとするウクライナの各地で、最新、かつ正確な放射線モニタリングが実施されることになりました。これは、軍事攻撃を受けている国が、信頼のおける、独立した第三機関からの公的データを必要としたことによって促された前例のない取り組みです。このイニシアティブのもと、すでにかなりの有益な情報がデータセットが蓄積されており、現在我々のウエブサイトで一般公開されています。

Safecast radiation map of the Chornobyl region, showing data gathered by #bgeigiesforukraine volunteers between May 3 and July 15, 2022

2022年5月3日から7月15日の間に#bgeigies4ukraineのボランティアが収集したデータを示すチェルノブイリ地域のSafecast放射線マップ。

本稿執筆時点では、#bgeigies4ukraineのデータセットがチェルノブイリ地区を広域にわたってカバーしており、最新の放射線状況を知らせる唯一の公開情報源となっています。リアルタイムモニタリングは地元当局によっても行われていまるとのことですが、そのデータはまだオンライン上で公開されていません。同様に、IAEAが2022年4月下旬にチームを派遣して行った限定地区での測定結果のうちこれまでに公表されたデータは、26ページの報告書内で1行のみで、有益な情報とは言えない状態です。独立した検証可能な公式情報がないことが、人々の不信感を助長しています。Safecastとそのパートナーは、ロシア政府のウクライナ侵攻による環境戦争犯罪について、ウクライナ国民がより完全な形で透明性の高い説明を期待し当然この情報を受け取る権利があると考えています、これが私たちの根底にある、このイニシアティブの主な動機です。

2022年2月24日にロシア軍がチェルノブイリ原発の立ち入り禁止区域(CEZ)を強制占領した直後に、このプロジェクトの準備は静かに始まりました。CEZ立ち入り禁止区域へのアクセスが回復し次第、迅速かつオープンな放射線モニタリングを行えるよう、できる限りの支援を提供することが不可欠だと考えました。以前のブログ記事で述べたように、Safecast のボランティアは、侵攻前の数年間に、かなりの量の放射線データをチェルノブイリ地域から収集しています。この侵攻以前のデータは、ロシアの戦時中の行動が放射線レベルの有意な変化を引き起こしたかどうかを識別するため有用な指標となります。

Comparison of data gathered at the site of the infamous Russian "trench area" at Chornobyl in 2019 (left) with data from May, 2022, after the departure of Russian troops (right)

2019年にチェルノブイリの悪名高いロシア軍の「塹壕地区」(通称、「赤い森」)跡地で収集したデータ(左)と、ロシア軍撤退後

の2022年5月のデータ(右)の比較。

このデータの収集範囲は、塹壕エリア沿いの道路のみで、塹壕そのものは対象外です。道路上の線量に大きな変化は見られませんが、ロシア軍が塹壕を掘ったことで、より高い線量率の物質が露出したことはほぼ確実であり、今後の綿密な調査で明らかになっていくでしょう。

2022年3月31日に侵攻軍がチェルノブイリ地域を去り、5月3日にその地域から侵攻後初のSafecastデータが公開されました。プラハの同僚からウクライナにbGeigiesを送り、現地プロジェクト参加者に届けるという、物流面で少し面倒な努力を要することもありましたが、それ以降、#bgeigies4ukraineのボランティアは、着実に、かつ静かにウクライナ全土の背景放射線のマッピングを続けています。こうした努力のおかげで、今年の5月以降、ウクライナの9万件を超える新しい放射線測定データがSafecastのデータベースとオンラインマップにアップロードされ、世界中の誰もが簡単にアクセスできるようになりました。これにはCEZやウクライナの他の地域からのデータも含まれており、非常に有益なものです。2022年5月5日から7月17日までの間に収集されたデータは、こちらからご覧いただけます。データ収集は、今現在も継続して行われています。

Safecast radiation map of Ukraine, showing data gathered by #bgeigiesforukraine volunteers between May 3 and July 15, 2022

2022年5月3日から7月15日の間に#bgeigies4ukraineのボランティアが収集したデータを示すウクライナのSafecast放射能マップ。

Safecastの目的は、ひとりひとりの参加を通して放射線や他の独立した検証可能な環境データを収集することで、様々な立場にいる人々に力を与えることです。これは#bgeigies4ukraineイニシアティブの意図でもあり、他の取り組みとは一線を画しています。 #bgeigies4ukraineの参加者には、経験豊富な研究者、環境科学者、データ専門家、そしてドライバーやその他の活動をしている方たちが含まれています。セーフキャストは、私たちのビジョンを共有する多くの貴重な仲間に恵まれていることに大変感謝しています。また、各参加機関は、この取り組みに多大なる専門知識を提供し、多くの関係者が前向きな機知と積極性をシェアしています。このプロジェクトは必要な限り継続されていくことになるでしょう。これから数週間のうちに、#bgeigies4ukraineと、その主要参加機関について、さらに詳しい情報をお伝えしていきます。皆さまの変わらぬご支援に感謝いたします。

A #bgeigiesforukraine bGeigie Nano in the field.

#bgeigies4ukraineイニシアティブのもと、ウクライナの現場で使われているbGeigie Nano

 


Participating organizations:

 

Czech National Radiation

View Post

SAFECAST 10 – 世界中から考えるフクシマの現在

In featured, Uncategorized, ニュース by azby

 

SAFECAST 10周年記念イベント 2021313日(土)

本年は2011311日の福島原発事故から10年目であると同時に、SAFECAST設立から10周年を迎えます。この節目を機に、SAFECAST2021313日および14日に過去10年間でのプロジェクトの活動を振り返り、福島の最新情報を提供するとともに、オープンデータの重要性、新たな挑戦および過去10年間の経験で得られた学びについて発信するオンラインイベントの開催を計画しています。

このイベントはSAFECAST…

View Post

日本のCOVID-19テスト:状況と影響

In featured, Uncategorized by exporter

 

情報元: VOX

2020316日現在:COVID-19検査者数:

  • 検査済: 13,026

  • 感染者数: 1,496 (未発症者・発症者共に含む)

  • 死者数: 24

情報元ToyokeizaiMHLWJapan TimesVox

韓国など集中的なCOVID-19集団検診および検査プログラムを展開している国と比較して、日本はこれまでのところ、多くの検査を実施していません。韓国の20万人以上と比較して、日本では厚生労働省によると、3