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1500万データ測定点とデモクラシー・ナウ

In ニュースby sean

今日、セーフキャストのデータベースで1500万データ測定値を超えたことで、私たちは新たなデータマイルストーンを突破しました。私たちが初めて 100万データを記録したのが2011年10月で、1000万点を達成したのは2013年6月でした。少なからず、新たにbガイギー・ナノ の所有者が増えたおかげでもあり、皆さまのご協力に大変感謝しています。今日私たちは初めてオーストラリアからのデータを追加しました。

また、Amy GoodmanとDemocracy Now が東京を訪れ、Pieter Frankenと セーフキャストのこちらの内容について情報交換を行い、本日放送されました。

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福島「地下核の爆発」デマ

In ニュースby azby

ここのところ、私たちは福島関連のデマが相次いで流布されるのを見てきましたが、その一つに、ロシア海軍が12月31日に福島で2回の地下での原子爆発を検出し、ロシア政府に保護措置の発令を促したと主張しているものがあります。私たちは、それについて心配している人々や、その他の驚くべき (そして真実でない)物語を聞いた人々から、メールをたくさんもらいました。

これは、よく知られた 陰謀寓話作者、 古代の終末論的な宗派の指導者の完全な作り話と、誰もが言うことができるでしょう。この話の作者はユーモア作家と考えた方が良いと思います。

「機能不全の日本原子力発電所での地下核爆発が世界を震撼する」 という物語は、1月2日に現れ、すぐに広く閲覧されているニュースサイト にまとめられました。そのサイト自体、白人至上主義者とつながりを持っているHatewatchブログであると南部貧困法律センターが主張しています。同じソースから他にも 「米国の地震兵器テストが再び失敗、ニュージーランドの市を破壊」といった意図しないにせよ楽しい記事を発表しています。

この「地下爆発」の記事には、その主張を裏付ける実際の引用や情報ソースが含まれていません。「爆発」の写真が含まれていますが、これは実は2011年3月の3号機のものです。「死の灰マップ」も含まれていますが、それ自体が2011年の以前に登場した際に直ちにデマとして暴かれたものです。その他にも私たちが以前に見たことがない、想定される「福島メルトスルーのポイント」を示すアルゼンチン沖大西洋の地図が含まれています。著者にユーモアのセンスがあることを証明している、と考える人もいるかもしれません。

この話はそこから、多くの人たちから読まれているサイトに広がりました。証拠が全く存在しないにも関わらず、全くもって真剣に取り上げられたのです。その中には、昨年 The Onionというデジタルメディア に 叩かれたFARS通信社 という半官的なイランの組織も含まれています。

一部のサイトでは話を少し 再加工 して 、他の根拠のない噂をいくつか組み合わせ 、または話をエスカレートして、「プーチンが地図から福島を一掃することを命令」 という記事を流布しています。

Snopes.com は、最終的に1月5日、この話を ナンセンス と呼び、プロの陰謀サイトがこのような全く根拠のない話を繰り返していることを鑑みて、 「このような題材が、複数の合法的なニュースソースによって報告されていることが誤解を招く印象を作る」とコメントしました。

ここに皆さんに心に留めておいて欲しいとても重要な教訓があります。Webサイトが正当なニュースを報じているように見えるからといって、それが実際にそうだと意味するものではない、ということです。それらの多くは事実確認を全くしていませんし、クリックしてもらえるものなら何でも公開します。すなわちトンデモないものほど世に出るのです。Caveat Lector―読者の皆さんご注意ください。(翻訳:Mikiya Inoue)…

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カリフォルニアビーチにおける放射線量

In ニュース, 放射線, 測定by sean

[2014年3月に更新:CDPH(カリフォルニア州公衆衛生局)は、自ら研究を行い、下記のようにセーフキャストの調査結果を確認しています。その調査結果の報告書はここで見ることができます]

今年12月、YouTubeに「福島の放射線がサンフランシスコを襲う!(2013年12月)」という衝撃的なタイトルの動画が投稿されました。

現在までに、その動画は約50万回以上閲覧され、無数の記事がその動画を証拠や情報ソースとして書かれています。しかし、動画で述べられた主張は正しくありません。
カリフォルニアのビーチが放射性ではないというのではなく、実際にはそうなのですが、これはカリフォルニアでは50年以上にわたって記録されている自然現象なのであり、これは関心さえあれば誰でも容易にグーグルなどの検索で見つけることのできる事実なのです。残念ながら、その動画のクリエイターや、その話題を面白がるメディアは、少しの時間を割いて調査をすることに、それほど関心を示さないようです。

2008年、Redenkovic氏らによる論文「いくつかの名高い公共ビーチの砂浜の放射線と付随する環境リスクの評価(未翻訳)」には、高い濃度のラジウム226、トリウム232、カリウム40がロサンゼルス地区の浜辺で発見されたとセルビアの化学会誌に掲載されています(表1参照)。
さらに1959年にまで話を戻すと、自然放射性鉱物による海岸堆積物の運動の透写図(未翻訳)は、バークレーのKamel氏とJohnson氏による報告書であり、その報告書には「この放射性トリウムは、トリウムを豊富に含む花崗岩を流れる河川の水が海岸に到達したり、トリウムの豊富な花崗岩そのものが海岸で露出していて、海岸沿いの別々の場所で自然と増えたのだ」と述べています。

これらのビーチは、近接する周辺地域よりも放射能レベルが高いのは当然であろうという情報は容易に入手できるので、外的要因や外的影響に関するいくつかの主張は、まずこれらの文書化された放射性同位元素(ラジオアイソトープ)情報を排除しているのでしょう。インターナショナル・メドコム社(同社のインスペクターが動画内で登場している)の最高経営責任者であり、「真実に取り憑かれた者」と自称するダン・サイス(Dan Sythe)氏は、これらの報告書について関心を持ち、すぐさま、この高い数値の原因を特定するために、動画が作成されたハーフムーンベイのビーチから土壌サンプルを検出しました。サイス氏が見つけだした SAM 940「マルチチャンネルアナライザー」を使用することによって、ラジウム226とトリウム232というNORM(天然起源放射性物質)が含まれている砂を発見しました。それは、過去に発表された関連の論文から予測していたことでした。Hサイス氏は、福島からの汚染を示すいかなるセシウムも発見しませんでした。彼は、カリフォルニアビーチの放射線は福島からではない というタイトルの投稿を、ガイガーカウンターブルテン(Geiger Counter Bulletin)にしました。実際の測定写真は、以下の通りになります。


ハーフムーンベイのビーチの砂、
ラジウム226とトリウム232のレベルを表示。

福島のビーチの砂、
セシウム137のレベルを表示。

 

カリフォルニア周辺の通常の環境放射線はだいたい30〜60CPMの間であり、測定はそれ以上の200CPMのハーフムーンベイや西海岸沿いの他のスポットでも行われました。それでも、この線量は、人が標準的な民間航空飛行機の飛行時間にさらされる数値、800CPMよりも、はるかに少ないものです。200CPMという数値は、花崗岩のカウンター甲板やレンガが露出した建物から測定されているのだろうという、予測範囲内の数値です。

ですから、実際の科学では、福島から検出可能な数値の放射線がカリフォルニアビーチへ到達するなどという話はただちに誤りであると証明できます。しかし、ひとつの重要な特徴として、多くの既存の科学的モデル は、検出可能な数値は今後数年間でこのカリフォルニアの海岸に到達するだろうという証拠を示しており、そのトピックこそ、私たちが今後の取り組んでいくものです。

また、このビデオに登場した、このことが多くの人に多大なストレスを与えたという点にも議論の余地があります。この動画は実際に、数値がビーチで上昇し、水位線に向かって減少していることを示しています。つまり、これは水そのものが数値の原因ではないことを示しているにもかかわらず、ガイガーカウンターを水に近づけて持っていくと数値が上がり続けるようになっています。加えて、その数値の原因は空気ではありません。なぜなら、そのような状況であれば、その周辺一体のエリアは高い数値であるはずです。 ビーチ、車道、歩道の全てにおいて高い数値がでるはずです。上昇する測定値が特定の領域に限定されているということはとても明確ですので、その原因が表面上あるいは下に存在しているという証拠になります。

この件についてレポートするため、セーフキャストのチームは…

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FAQ: 日本の食品汚染について

In 放射線by sean

セーフキャストでは日本に渡航するという人達から、福島(原発)からの汚染で日本の食べ物は安全なのか、という問い合わせを頻繁に受けます。そこで、ここで我々の返答を掲載しておくのが有益なのではないかという考えに至りました。

明確にしておきたいことがあります。それは、どこに住んでいようとも、誰しもに汚染していない食品を選択する権利があるのだということです。セシウムや他の汚染物質が含まれていない食品の供給が完全に安全であるということ、そして、保護システムがしっかりと働き、市民を支えてこその正当性だといえるでしょう。これはしっかりとした食品検査システムを持つ第三者機関が十分に見張りとして機能し、政府が発表したことを自由かつオープンに情報照合をしているということを意味します。が、残念なことに、実のところまだ日本では実現されていません。おそらく、他のどこでもまだ行われていないでしょう。

セーフキャストでは独自の食料測定器はまだ備えていませんが、いくつかの独立した食品検査の研究所と協力したり、公式あるは非公式に発表されている結果を定期的にモニタリングしています。どれくらいの頻度で、誰によって、どのように食品が検査されているかについて、混乱状態です。これは主にもともと食品検査システムが、生産者や地方の農業関係の役人達にガイダンスを配布するなどいった、公に情報を開示することを目的とされていなかったためだと思われます。ですので、測定結果が何百ページにも及ぶわかりにくいデータとなってしまっているのです。

にもかかわらず、この計測システムは市場に出回っている食品の汚染量を法的許容レベルである1キログラムあたり100ベクレル以下に抑えるのには効果的のようです。「効果的」と言っているわけであって、決して「完璧」と言っているわけではありません。そして、1キログラムあたり100ベクレルのレベルは世界で最も厳しいものです。もっと厳しくあるべきだと主張する人もいるくらいです。その土地の食品を食べるかどうかはに、この1キロあたり100ベクレル以下というのがひとつの基準になり得るでしょう。

私たちの多くが日本の食品検査システムがもっと一般に対してわかりやすく改善されることを望んでいます。そして、人々も食品汚染の問題は何十年にもわたって私たちと共にあるのだということを理解すべきだと考え、常に注意し準備すべきです。単に今が大丈夫だからといって、永遠に大丈夫というわけではないのですから。

日本で消費される食品の多くは海外から輸入されているという点で、ある意味幸運です。一方で福島の家族は地元で生産された食品だけを食べていると考えられています。実際に地産食品を消費している人達はほんの一握りです。これは汚染の影響下にある人を限定できる効果があります。 コープふくしまによって独自に行われた調査では、福島の家族が実際に何を食べているのかが調べられました。調査は2011年の終わりに始まり、300世帯の内ほとんどが実際に食事の中でセシウムが見つかりました。発見された数値は10ベクレルかそれ以下という低い値でした。K40(自然放射線であるカリウム)のレベルはもっと高くなります。日本人の食事には相当高い量の自然放射線であるポロニアム210がしばしば貝類や他の海産物から見つかっています。これらの小型生物からの放射線量は(福島原発事故で飛散された)セシウムよりもずっと高いレベルです。

最も注意深く行っている独立系及び政府系の食品テスト、内部被ばくのスクリーニング、実際の食事のテストはすべて実際のセシウムや他の放射性物質による汚染量を結論付けることを強化しました。それは、供給される食品は恐れられていたよりもずっと低い汚染レベルであったということです。土壌は除染されており、さらに食品検査も行われ、世間の注意喚起もこれに貢献しました。今でも汚染された農作物が収穫されることも時々はありますが、内部被ばくのスクリーニングの結果は、まだ測定されていないセシウムがあるという意味で100%ではなく、改善の余地があります。

技術的な点について:

体内にセシウムが残る期間は約70日(子どもはさらに短い)です。そして体は定期的な間隔で体外に排出します。もしセシウムを一度吸収したならば、例えば、半分は70日で排出されます。そして最終的にはすべてが自然の過程で除外されていきます。とはいえ、体内に残っている間はセシウムの効果はあるわけですが。通常の摂取では、体内に摂取する量と排出する量が一定のペースになり、最終的にプラトー(=水平域)に達します。これは摂取を止めるまで続きます。

例えば、1キロあたり100ベクレルのセシウムを含む魚を食べたとしましょう。一般的に言って、人が一日に魚を1キロも食べることはまずありませんが、ここでは仮定とします。10歳の子どもが毎日100ベクレルを食べ続けたら、彼らの一年後の体内のセシウムのプラトーは約5200ベクレルです。大人の場合だと1万4000ベクレルになります。1歳児の場合は2000ベクレルです。
ここから1歳児に影響のある放射線量は年間0.08ミリシーベルトで、他の年齢グループでは比例して(しかし直線的ではありません)高くなります。この放射線量の計算は、内部被ばくからより大きな影響を受け、子どもの年齢によって新陳代謝が大人のものとは異なります。現在の日本のガイドラインは年間の総摂取量を1ミリシーベルト以下に定めています。これが世界的な基準に近いものです。

現行の日本のガイドラインは、食品から年間1ミリシーベルト以下を保つように記されています。私たちが考えるには、出来る限り多くの人が、完璧とはいえないまでも十分に守られるべきものです。上記の1才児の年間0.08ミリシーベルトは年間1ミリシーベルトの100分の1以下です。これでも十分に低い設定ではないという人もいるでしょう。そしてその考えは当然考慮に値するものです。特に独立の検査機関が十分でないことからも、このような懸念を無視はできません。

もし福島の家族が、1キロあたり11.7ベクレルのセシウムが検出された食事を毎日食べたとしましょう。大人の場合、年間0.14ミリシーベルトの総摂取量となり、子どもの場合はそれ以下です。

ここにさらに具体的な例があります。70歳の南相馬の男性は、事故から140日後に内部被ばくが見つかりました。セシウム137と134、合わせて2万ベクレルが発見されました。彼の体重は67キロで、彼のセシウムの「身体負荷量」は1キロ当たり約300ベクレルでした。これは福島でこれまでに検出された数値で最も高いものです。医師はその男性の食料庫を確認し、彼が汚染されたシイタケや野生の野菜など、市場でチェック機能が果たされていないものを定期的に食べていたことをつきとめました(1キロあたり14万2000ベクレル以上)。彼が食べていた品目のいくつかは、シダ類や栗などキロ当たり500~1000ベクレルにもなるものでした。彼は一日に140ベクレルのセシウム137と134を摂取していました。彼の1年間の有効量は0.8ミリシーベルトで、年間1ミリシーベルト以下のレベルです。医師は彼に品目を食べるのをやめるよう注意しまし、彼は言われた通りにしました。その結果、予測されていたように生物学的半減期により、彼の体の負担は減りました。

比較をすると、東京からアメリカ間の北側ルートの飛行機に12時間乗ると、片道で0.04ミリシーベルトの被ばくとなります。ですから、往復で0.08ミリシーベルトの被ばくとなります。これは1歳児が一年間、毎日100ベクレルを摂取しているのと同じ量になります。この手の比較を難しくする変数は多くあります。そして多くは年齢にもよります。しかし、内部被ばくが標準指数よりも何倍も損傷させると仮定して、人一人は、飛行機旅行で受ける放射線の被害と同等にするためには、セシウム含有量の多い食べ物をたくさん食べる必要があります。しかし、前述のように、汚染食品の問題は何年にもわたって記録される必要がありますし、通常、飛行機搭乗は個人の選択です。市場における食品汚染はそうではなく、強いられたものですから、もちろん、油断しないよう、注意し続ける必要があります。しかし、同時に我々は秩序だってリスクを考えるのがベストだと考えています。

上記で言いましたが、これは科学についてだけではなく、政府が社会に対して食品中に何が含まれているのか、適切な情報提供を約束してこなかったゆえに起こった問題でもあります。空の旅を選択するかどうかは私たちの選択ですが、供給される汚染食品は私たちには選べません。汚染食品の問題は今後何年にもわたって監視される必要があるでしょう。もちろん、情報は用心深く提供され続けるべきです。同時に、我々はリスクに注意を払い続けることが大切だと考えます。

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役立つデータ

In 測定by sean

セーフキャストは、私たちが役立つデータと考えられるものの不足から始まりました。以前にも正
確さと役立つ情報の違いについて話し合ってきましたが、これは申し分のない例です。私たちは公
開されたデータが、どのように、どこで測定値が計測されたのかについて何ら情報がないまま、デ
ータを見てきました。疑わしくても、情報源を追跡する手段が何も無い公開データでした。
例えば、都市全体の平均値として提供されている単一の放射線データ値のように、”正確”あるいは
“妥当”なデータは実際には役に立たず、おそらく人々を混乱させ、誤解すら与える可能性があり、
だったら、不平を言うよりも、より良い選択肢を自分達で考えようということになりました。

それ以来、たくさんの人々やグループが測定し、それらを公開しはじめました。私たちは、公開可
能なより多くのデータを見ることができ、とても嬉しく思います。つまり、全てのデータが同じよ
うに測定されたものではなく、私たちは最重要だと考えるいくつかのわずかな最良の事例を公開し
たかったのです。私たちは、これらの標準に一致しないデータをセーフキャストのデータベースに
許容するつもりはありませんし、他のグループにこれらの標準を採用してもらっています。

  • 全てのデータ測定点には日時GPS座標が必要です。都市平均は許容していません。
  • 機器とユーザには、エラーを特定し追跡できるように、特定のIDが必要です。(ユーザは匿名にす
    ることができますが、IDは必要となります。)
  • 利用した機器はセンサーのサイズや製造元含め、仕様が公開されていなければなりません。
    ** 私たちは、LNDによる2インチパンケーキ型を推奨しています。
  • データがセーフキャストに提出される場合、データは全て適切なメタデータとして正しく整形され
    ていなければなりません。
  • 測定は約1mの高さで、干渉等がおきないよう注意してください。
  • 測定はCPMで行い、どのような遮蔽が用いられたかを記載ください。

私たちはデータの完全性が私たちの行っている最も重要な点だと思っています。もし私たちのデ
ータが信用できないなら、私たちの行っている他の全てのことが無意味なこととなってしまいま
す。これらの標準を保ち、この情報他の人々にも役立つことを望んでいます。…