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盲目セーラーが太平洋横断挑戦にSAFECAST機器搭載

In ニュース by Marc Prosser

 

太平洋横断挑戦予定の岩本光弘氏(左)。セーフキャスト・BGEIGIE搭載予定。

2月最終週に、岩本光弘氏がサンディエゴからbGeigieを搭載して出発します。 計画通りに行けば、彼と乗組員のダグ・スミスは40フィートの小艇「ドリームウィーバー」で、太平洋を渡り福島県の小名浜を目指して出航するでしょう。

この試み自体、印象的な偉業ですが、2人のうち遥かに経験豊富な船乗りである岩本さんが完全に盲目であることを考えると、それはさらに顕著なものであります。 2013年、最初の挑戦はヨットがクジラに衝突して船が沈没して終わりましたが、今回が2度目の太平洋横断の挑戦になります。

「私は船長ヒロ(岩本さん)の”眼“になりますよ。」ダグは軽口を言って笑います。「我々にとって今回の旅は、ヒロが16歳で盲目になった時に打ち勝った努力と同じことをして、他の人たちが困難に打ち勝つことを鼓舞したいと思っています。」

Doug Smith

彼らはこの2ヵ月の旅を“インスピレーションの航海”と呼び、夢を達成することによって逆境を乗り越えるよう他の人たちを奮い立たせることに加えて、募金や選ばれた慈善団体に対する意識を高めることを望んでいます。

「福島との繋がり」

「最終目的地として小名浜を選んだ理由は2つあります。 一つには、それは岩本さんがヨットで太平洋を横断する最初の試みの出発点でした。 2つ目は、2011年3月に発生した東北地方の震災とそれに続く津波と原発のメルトダウンの結果、いまだに苦しんでいる小名浜の人々を支援することです。」

地震が発生した当時、ダグは東京の六本木ヒルズの29階にいましたが、彼はまだ建物全体がどのように前後に揺れたかを鮮明に覚えています。

「あの出来事自体が私の家族と私に影響を与えました – 日本の他のすべての人たちと同様に。私は – 非常に深く考えます。 その後の日々は、被害を受けた原子力発電所の状況の深刻さに関する情報が不足していたことがとても印象に残っています。 Safecastは、何をすべきか?について必要な情報を人々に提供するのに役立つ組織として現れました。これが、Safecastの放射線検出器bGeigiesの構築と普及に関わった理由の1つです。」

「鯨を恐れない」

岩本さんの最初の挑戦では、彼は日本の600海里沖合でクジラに船が衝突した後、予想外の台風の真っ只中で船を放棄しなければなりませんでした。 しかし、ダグが心配する世界最大の生き物と出会うのは偶然ではありません。

“ドリームウィーバー”太平洋横断に挑戦する40フィートの小艇

「それはとてもランダムな確率で避けられないことでした。 たとえどれだけ世界で最も優れた船員をヨットに配置したとしても、同じことが起きたでしょう。 それよりもう少し気になるのは、フローティングコンテナです。 嵐の間、コンテナは貨物船から海に落下することがあり、再び発見することはほとんど不可能です。」と彼は言います。

「また、1日に10キロメートル歩くのが簡単な人にとって、ボートの世話をする以外にほとんど何もしないで狭いスペースに約60日を過ごすのは難しいかもしれません。」

「物理的な航海とは別に、それは自己発見の航海にもなると思います。 私は長期間精神的に最も静かな状態でいるでしょう。 それがどんなものになるのか?何を学び、そして/または達成するのか?どんな考えが頭の中で行ったり来たりするのか?はおもしろいことでしょう。…もちろん、私が二度とボートに乗ることはしたくない、というのが最大の認識です。」とダグは笑いながら話します。

岩本さんとダグは新たな慈善団体や運動のために資金集めを進めていきます。:

Challenged Athletes Foundation, …