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南相馬市へ放射線データを提供することになりました
2月21日に南相馬市の市民生活部環境衛生課を訪問しました。
南相馬市は最近メディアに登場することも多く、放射線測定の要望も高い原発に近い市町村の1つです。市民レベルでも放射線の状況を知りたいとの要求は高いと思われます。
今回はSAFECASTの活動に協力いただける団体から提供を受けた
bGeigieの測定データをWeb上に公開した上でデータを利用いただけるように協力することを申し出て快諾されました。南相馬市のWebページからSAFECASTのページをリンクいただくことになりました。
3月から数週間にわたり、SAFECASTのボランティアでその団体をサポートしながら南相馬市のほぼ全域についてデータを順次公開していきます。
会談の終了後、関係者で記念撮影をさせていただきました。
前列は南相馬市の松本課長中央と課のメンバーの皆様です。後列は訪問したSAFECASTメンバー左側からyukaさん、Robさん、渡邉さん一番右は今回のサポートを担当していただける鷲山さん.
南相馬市市役所で放射線モニターの前にて。今回のアレンジをしていただいた郡山の渡邉さん(右)と西川(筆者)
Reported by Eiji Nishikawa…
ソウルと香港でのセーフキャスティング
日本の放射線レベルは、(まだ)原発事故をおこしていない近隣諸国よりも、高いのか、同じか、低いのか、どうなんだろう?
その謎を探るため、韓国・香港への出張のトランクにガイガーカウンター(bGeigie)を入れていった。
9月23日、ソウルの仁川(インチョン)空港に到着。
空港に迎えに来てくれた仕事仲間に会うとすぐに、車の窓に bGeigie を付けていいか聞いてみた。彼は驚いたけども同意してくれ、すぐさま仁川からソウル中心部の東大門までの1時間半のドライブが始まった。

セーフキャスティングの地図で見られるように、仁川空港を出るとすぐに 99CPM (0.283マイクロシーベルト毎時)だったが、ソウル中心部では、より安全な40CMP~50CPM(0.114~0.253マイクロシーベルト毎時)であった。仁川の放射線レベルは、千葉のホットスポットよりちょっと低いくらいだったが、ソウルの繁華街では東京の中心部での測定結果と同じ程度だった。ソウルの平均的な放射線レベルは、東京よりもほんの少しだけ高い程度と思われるが、大差はない。放射能という点で、ソウルを訪れるのは安全だろうか?
ソウルの中心街を移動する際に、インスペクターを使って1メートルの高さで何ヶ所か測ってみたが、だいたい0.14~0.15マイクロシーベルト毎時であった。
- The Hong Kong Taxi with bGeigie mounted
- Safecasting Hong Kong
- Safecasting Seoul, South Korea
- bGeigie happily riding outside Hong Kong taxi window
- Inspector showing highish levels in Hong Kong
9月26日のお昼頃、日差しの強い香港に到着。…
避難指示区域内の放射線量測定

セーフキャストの測定結果や関連する議論を今までご覧になっていれば、福島第一原発からの避難距離の決め方に問題があるとセーフキャストが主張していることがお分かりでしょう。風向きや天候、地形、その他様々な条件によって異なるため、「原発の近くでは放射線が強く、遠くでは弱い」というよりも、「放射性物質の降下量」に依存するのです。
セーフキャストの測定で、避難指示区域の外で強い放射線量が観測される一方、未だ避難区域には立ち入ることが出来ません。今週始め、セーフキャストのボランティアがガイガーカウンター(bGeigie)を持って避難区域に立ち入る機会があり、測定を行いました。
その結果に我々も驚きました。原発に近いにもかかわらず、遠い場所よりも放射線量が低い場所があったのです。…
Safecast の新しいマップ
Safecast では当然のことながら、地図についてよく検討しています。実際、地図は私達の間で最もよく出る話題の一つでしょう。特にたくさんのデータが掲載された、理解しやすい地図について話し合っています。しかし理解しやすい以上に、役に立つものである必要があります。地図が何のデータを示しているかを理解することと、そのデータが何を意味するかを理解することは、まったく別の話です。私達は放射線マッピングについて話すとき、この点に何度も気づかされます。データを取得し地図上に集約することができても、「分かったけれども、それが何を意味するのか?私達は安全なのか?」と聞かれます。これは簡単に答えられる問いではありません。今月上旬に私達はこのことと、放射線がどれだけ怖いもので、地図上に赤いマークがあると見た人がパニックになってしまうといった話し合いをしました。パニックになるのは正しいことなのかもしれません。しかし単に放射線レベルに関するスペクトルを示す場合、一方に緑、他方に赤が使用されるのが一般的です。このような方法は情報を伝えるのに最適な方法ではないかもしれません。そこで私達は考え始めました。
放射線は目に見えず、ほとんどの人がその測定値や線量が何を意味するかさえよく知りません。私達はこれらをもっと人々が身近に感じる形で事実関係の中で理解できる方法を考え始めました。例えば天気、特に気温のことを考えてみましょう。あなたと私が昨日の天気がどうだったか知っていたとします。あなたが私に今日の天気はどうかを尋ね、私が今日の方が暑いよと答えた場合、あなたは私が何を意味したかすぐ分かるでしょう。もしこれと同じことを放射線についてもできたらどうでしょう?震災、津波、メルトダウンが起きる前の3月10日、放射線を心配する人はいませんでした。または少なくとも、通常以上のレベルになっていないかを心配する人はいませんでした。このためこの時を基準として、3月10日に比べ放射線レベルが同じまたは低いか、3月10日に比べ放射線レベルが高いかを、示してはどうだろう、と考えました。そしてこれが実際役に立つ情報だということが分かりました。このため私達は、このような情報を示した地図がどのように見えるかを大まかに作成してみました。左上の単純なモデル地図が、この考えを形にしてみた最初のコンセプト図です。ここには実際のデータは反映されておらず、単なるモデルです。白い四角はマッピングされていない部分、緑の四角は私達が測定した結果基準値と同じか低かった部分、黒い四角は測定値が基準値より高かった部分といった具合です。私達はこの数週間、これを実際の地図にしていくにはどうしたらいいかを検討してきました。
私達は今日、この最初のバージョンをトップページに掲載しました。まだ望んでいる機能全てを備えていませんが、最初の一歩です。重要な問題の一つとして、「何を基準値にすべきか?」ということがあります。震災以前のデータがあまりないため、これは難しい問題です。現在のところ、基準値を35CPMとしていますが、これは変更される可能性もあります。私達は、皆さん(ウェブの閲覧者)自身でその基準値を変更することができるようにして、どこに基準値を置くべきかを各自で決められるようにしたいとも考えています。また、各四角についてより多くのデータを閲覧できるように(例えば基準値より高い測定値がいくつ見つかったかなど)したいと考えています。また地図を拡大しそれに合わせた粒度で情報が見られるようにもしたいと考えています。しかしこれが最初のマップであり、この方向性で進めていこうと意気込んでいます。皆さんからのご意見もお待ちしています。
もう一つトップページを見て気づいていただけるかと思うのは、ドライブマップについてのより詳細な説明と、私達の新しい(そして拡大中の)固定センサー(ガイガーカウンター)ネットワークです。これらは放射線レベルの経過を追い、変化を確認するのに非常に役立つことになると思います。…
最近実施された米国と日本の共同調査によると、原子力発電所からの距離に基づく避難は最適な方法ではないことが明らかになりました。この調査では放射性粒子が風に運ばれ北西に広がった可能性が裏付けられ、既に避難が実施された警戒区域を越えて高い値を示しており、逆に警戒区域内でも南西には比較的低い地域があります。最も懸念される驚くべき実態としては、警戒区域外の飯舘村と浪江町の一部において1986年のチェルノブイリ原発事故で避難が実施された地域以上の汚染レベルとなっていることです。これらの調査は実際に地上で測定したのではなく、ヘリコプターと航空機に取り付けられたセンサーを使用して測定した値だということにも注目すべきでしょう。Japan Probe、NHK World、asahi.comにも詳細が掲載されています。
また、Safecastのボランティアが一部訳を加えた報告書内の地図をこちらで見ることができます(PDFファイル)。…
bGeigie in motion – mobile radiation readings
先月、bGeigieのコンセプトに関する記事に書いたように、bGeigieは2台のガイガーカウンターを車に取り付けGPS機器とノートPCにつなぎ、地方を走行しながら各地点のログを記録していくものです。いくつかの走行を終了しデータを地図に落としましたので、もう少し分かりやすくなったかと思います。各地図をクリックするとそれぞれのページに移動し、拡大可能な地図を見ることができます。こちらは東京をテスト走行したものです。

こちらは先日の記事に書きました郡山への走行です。

こちらはいわきです。

こちらは郡山での追跡調査と広野への走行です。

こちらは須賀川市です。

私達はbGeigie装置を慶應義塾大学のチームにも渡しました。こちらは慶應チームが行った3度にわたる走行で収集した測定値です。
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私達が使用しているセンサーは非常に感度が高く、アルファ線、ベータ線、ガンマ線を感知します。これは他のいくつかの機器と異なる点であり、また公開されているいくつかの測定値とも異なる点です(公開されている測定値の中には、アルファ線が完全に排除されているデータ、または高エネルギーガンマ線のみを測定したデータがあります)。私達は、必要に応じて測定値の内容を分析しその内容を明らかにするために、異なる種類の放射線を遮断するフィルターを作成しました。以下の例は、つい先日訪れた福島県須賀川市で計測された高い測定値の内容を測ったものです。

これらがその測定値です。
5151 CPM:フィルターをかける前の数値で、アルファ線、ベータ線、ガンマ線を含みます。
2614 CPM:アルファ線を遮断するためにフィルターとして紙を使い、ベータ線とガンマ線のみを測ったものです。
1287 CPM:アルファ線とベータ線を遮断するためにアルミホイルを数枚使用し、ガンマ線のみを測ったものです。
724 CPM:アルファ線、ベータ線、低エネルギーガンマ線を遮断するために鉛を使用し、高エネルギーガンマ線のみを測ったものです。…



































