避難指示区域内の放射線量測定

In センサーネットワーク, マップ, 主要記事, 放射線, 測定 by sean

セーフキャストの測定結果や関連する議論を今までご覧になっていれば、福島第一原発からの避難距離の決め方に問題があるとセーフキャストが主張していることがお分かりでしょう。風向きや天候、地形、その他様々な条件によって異なるため、「原発の近くでは放射線が強く、遠くでは弱い」というよりも、「放射性物質の降下量」に依存するのです。

セーフキャストの測定で、避難指示区域の外で強い放射線量が観測される一方、未だ避難区域には立ち入ることが出来ません。今週始め、セーフキャストのボランティアがガイガーカウンター(bGeigie)を持って避難区域に立ち入る機会があり、測定を行いました。
その結果に我々も驚きました。原発に近いにもかかわらず、遠い場所よりも放射線量が低い場所があったのです。

これは非常に重要です。なぜなら、比較的放射線量が低い地域から、より線量の高い場所へ避難している人たちがいるかもしれないということです。放射線の影響を避けるために避難するということを目的としているのであれば、原発からの距離だけで決まる避難半径というのは、全く役に立たないのです。

この地域の正確な線量地図とセンサーネットワークにより、現在の推定よりもより正確な汚染状況が明らかになるでしょう。セーフキャストでは、こららのデータを早めにより多く集めたいと思っていますが、さしあたり、参考となるデータの一部とはなるでしょう。

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