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児童養護施設へガイガーカウンターをお届け

In 主要記事 by sean

5 月に成功を果たした Kickstarter キャンペーンの目標の一つは、日本各地にガイガーカウンターを配布し、一般の人達が自宅や近隣の放射線レベルを把握できるようにすることでした。このため、福島の警戒区域に近い児童養護施設 2 箇所から依頼された際には、申し分ない配布先であるとすぐに判断できました。福島愛育園と相馬愛育園は避難区域外にある子ども達の家です。避難区域外とはいえ原発に近い、影響が懸念されより多くの情報が必要とされる地域です。ここで 2 施設の場所を確認できます。先週、私達はこの 2 施設の皆さんに 3 台の測定器をお届けすることができました。現在両施設では放射線を測定し、私達の地図に追加できるようデータを送り返してくださっています。測定器をお届けした際の写真を以下に掲載します。

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福島市訪問( 2011 年 6 月 1 日)

In マップ, 測定, 論説 by admin

1. はじめに

2011年6月1日(水)、Safecast から託された 2台のガイガーカウンタ (International Medcom 社 CRM-100 および Inspector Alert) を持って、「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」の代表を務めていらっしゃる中手さんにお会いするために、福島市を訪ねました。この記事は、その記録です。

 

2. 新幹線にて

東京から新幹線「つばさ」で福島を目指しながら、参考までにと思い、たまに車内の放射線レベルを測定しました。宇都宮駅 (停車中) では 0.12μSv/h だった放射線レベルが、郡山に近づくと 0.42μSv/h になり、郡山駅 (停車中) では 0.56μSv/h を記録しました。郡山-福島間では 0.51μSv/h でした。

車内で、走行中にも関わらず高い放射線を検出できることが分かったので、帰りには、より細かに測定を行うことにしました。福島県による児童福祉施設等の放射線モニタリング調査結果をマップした際 ( http://goo.gl/UoMdZ )、県境を越えて放射線管理区域レベル以上の場所が広がっていることは推定できたのですが、福島県外には同様のデータが無いので、どこまで広がっているのか、その境界が分かりません (とそのときは思っていましたが、データはあったようです)。新幹線で南下しながら測定を行うことで、その境界がどこにあるか、当たりが付けられると考えたのです (結果は下の「5. まとめ」に書いています)。…

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敦賀と山田町

In 測定 by Rob Oudendijk

2011 年 6 月 12日、私と林 由佳、DSM TV の撮影班は、会社のビデオ撮影のため敦賀を訪れ、その際に美浜と原電の原子力発電所近辺を Inspector で計測しました。以下がその時の測定値と写真です。

年月日 位置座標 -1 位置座標 -2 場所 空中での測定値 地表( 1 cm )での測定値
2011/6/12 35°41’47.48″N 135°58’33.37″E 美浜 0.227 uSv/h 0.08 uSv/h
2011/6/12 35°44’54.28″N 136° 1’37.26″E 原電 0.209 uSv/h

 

2011 年 6 …

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いわき市の道一本一本を Safecast

In マップ by sean

Safecast ボランティアのブレット・ウォーターマンは、「究極の」 bGeigie ミニを運転していわき市を周っています。ブレットは、この地域の放射線レベルについて詳細な状況を把握するために、角を一つ一つ曲がり、道を一本一本入っていきます。これは始まりに過ぎず、大仕事ではありますが、将来的にはこれくらい詳細なデータをこれよりはるかに広い地域にわたり得られればと考えています。

bGeigie in Iwaki

Iwaki turn by turn

今回の走行全体を、双方向的な操作で閲覧できるマップはこちらで見ることができます。…

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Kickstarter 機器の配備を開始

In センサーネットワーク, ニュース by sean

Geiger shipment

私達の Kickstarter プロジェクトをフォローして下さっている皆さんは、日本の現地に 100 台の測定器を配備することが私達の主な目標だということ、またこのプロジェクトに 1,000 ドル以上寄付して下さった方には私達からガイガーカウンターを贈らせていただくことを、もうご存じだと思います。このどちらもが、今日現在すでに開始されていることをお知らせいたします。現地での活動については Safecast.jp をかなり定期的に更新していますので、詳細はそちらをご覧ください。1,000 ドルより少し少なめに寄付して下さった皆様への感謝の粗品についても発送を始めていますので、該当する方は郵便受けを気にしていて下さいね。近いうちに、さらにニュースをお知らせしますので、ご期待下さい。

envelopes

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自転車で多摩川をセーフキャスティング

In ニュース by sean

この記事は Robin Scheibler によるゲスト投稿です。

スティーブと私は日曜( 6 月 5 日)朝 10 時に東京ハッカースペースで落ち合いました。Akiba から受け取った真新しい bGeigie ミニに電池などを手早く取り付けた後、多摩川方面へ自転車を走らせました。私達はまず目黒区を通り、そこでいったん止まり、スティーブが以前住んでいた等々力周辺の子どもの遊び場や学校を測定しました。

私達は続いて多摩川に向かいました。駒井町まで北上し、途中で野川と仙川を測定しました。

駒井町では、ジェフとミホ 、2 人の子どものタイガとジャスミンと落ち合いました。私達はジェフ達の家のバルコニーと近所の公園を測定しました。ここでは低い測定値が計測されました(空中の放射線レベルは 30 CPM で地面は 60 CPM 、つまり空中は毎時 0.1 マイクロシーベルトで地面は最大で毎時 0.2 マイクロシーベルト)。

その後、ジェフとミホの一家と一緒に多摩川へ戻り、他のスティーブの友人と会い、フリスビーやサッカーをして楽しい時間を過ごしました。スティーブはヨガを楽しみました(写真をご覧ください)。

最後に、行きとほぼ同じ道順で目黒区を通り、東京ハッカースペースに戻りました。今回の走行の最終的な地図はここで見ることができます。

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In マップ, 論説 by Ed M Koziarski

私達が現在制作している、原発危機に直面する有機農家についてのドキュメンタリー「 Uncanny Terrain 」は、深刻な打撃を受けた福島第一原発から約 70 km  離れた山間の農村、福島県塙町から始まります。塙町は地震、津波、原発事故による最悪の事態はまぬがれました。私達がお会いした農家の方達のほとんどは、福島産の作物につきまとう悪いイメージが、農家にとって最大の障害となっていると見ています。この地域で採取された土壌サンプルからは 250 ベクレルのセシウム 134 、137 が検出されています。これは法的な作付け制限の対象となる 5,000 ベクレルには程遠い数字です。屋外の空気は大体において毎時 0.15 マイクロシーベルトを示しており、これは自然背景放射線より 50 %高い数字ですが、より原発に近い地域で計測される線量と比較するとごくわずかです。しかし、この空中線量よりはるかに高いホットスポットが存在します。私達がある家の前に設置された石を計測した際には、1,000 カウント・パー・ミニット( CPM )弱という数値が計測されました。このご家庭には1 歳のお子さんがいます。

私達は、この土地で 9 世代、200 年にわたり農業を営んでこられた、吉田家に滞在しています。吉田さんは農薬や化学肥料を使用しない高品質の米を生産し、海外の消費者やマクロビオティックレストランに提供しています。土壌から検出された汚染濃度は低かったものの、米が汚染されるか否かは、米を育て、収穫し、分析するまで明らかになりません。このため吉田さんは、注文はほぼゼロに落ち込んだものの、5 箇所の水田に作付けを行いました。吉田さんらはこの土地に残れるかどうか確信は持てませんが、ここを離れることができるかどうかも分からないといいます。家長の吉田広明さんは、作物を販売できないとしても自ら育てたものを食べて生きていけるよう、完全な自給自足のための農地に変えていけないかと話しています。

地域の農家の方達は、同様のジレンマに直面しています。避難区域外の農家は、作物に含まれる放射性物質が政府の設定した高い基準値を超えない限り、平常通り農業を続けるように言われています。しかし、ここに住み続けることで彼らにどのような健康リスクがあるのでしょうか。また法的に定められた基準値以下の食物はどのようなリスクをもたらすのでしょうか。…

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塙町の農家

In マップ, 論説 by Ed M Koziarski

私達が現在制作している、原発危機に直面する有機農家についてのドキュメンタリー「 Uncanny Terrain 」は、深刻な打撃を受けた福島第一原発から約 70 km  離れた山間の農村、福島県塙町から始まります。塙町は地震、津波、原発事故による最悪の事態はまぬがれました。私達がお会いした農家の方達のほとんどは、福島産の作物につきまとう悪いイメージが、農家にとって最大の障害となっていると見ています。この地域で採取された土壌サンプルからは 250 ベクレルのセシウム 134 、137 が検出されています。これは法的な作付け制限の対象となる 5,000 ベクレルには程遠い数字です。屋外の空気は大体において毎時 0.15 マイクロシーベルトを示しており、これは自然背景放射線より 50 %高い数字ですが、より原発に近い地域で計測される線量と比較するとごくわずかです。しかし、この空中線量よりはるかに高いホットスポットが存在します。私達がある家の前に設置された石を計測した際には、1,000 カウント・パー・ミニット( CPM )弱という数値が計測されました。このご家庭には1 歳のお子さんがいます。

私達は、この土地で 9 世代、200 年にわたり農業を営んでこられた、吉田家に滞在しています。吉田さんは農薬や化学肥料を使用しない高品質の米を生産し、海外の消費者やマクロビオティックレストランに提供しています。土壌から検出された汚染濃度は低かったものの、米が汚染されるか否かは、米を育て、収穫し、分析するまで明らかになりません。このため吉田さんは、注文はほぼゼロに落ち込んだものの、5 箇所の水田に作付けを行いました。吉田さんらはこの土地に残れるかどうか確信は持てませんが、ここを離れることができるかどうかも分からないといいます。家長の吉田広明さんは、作物を販売できないとしても自ら育てたものを食べて生きていけるよう、完全な自給自足のための農地に変えていけないかと話しています。

地域の農家の方達は、同様のジレンマに直面しています。避難区域外の農家は、作物に含まれる放射性物質が政府の設定した高い基準値を超えない限り、平常通り農業を続けるように言われています。しかし、ここに住み続けることで彼らにどのような健康リスクがあるのでしょうか。また法的に定められた基準値以下の食物はどのようなリスクをもたらすのでしょうか。…

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Safecast 、C-10 を訪問

In センサーネットワーク, 移動測定報告 by sean

先週、数人の Safecast チームメンバーで C-10 研究教育財団( C-10 Research and Education Foundation )を訪問する機会を得ました。C-10 は世界で最も長い歴史を持つ市民による放射線モニタリンググループの一つです。シーブルック原子力発電所(Seabrook Nuclear Power Plant )に近いマサチューセッツを拠点とするグループで、測定器のネットワークを確立し 20 年以上に渡りモニタリングを行ってきました。

私達は bGeigie を使用しボストンから C-10 事務所までの走行時に放射線を計測しました。結果は間もなくグローバルデータベースに追加する予定です。…

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発見と検証

In 測定, 論説 by Dirk

地図:群馬大学 早川教授による。製図:萩原氏による。

私は茨城県との県境にほど近い、千葉県の北東に位置する我孫子市に住んでいる。…