12月2日(平成23年)、私たちは一台のbGeigieを持参して全世界空手道連盟・新極真会 (“Shinkyokushinkai”) の緑健児代表を訪ね、緑代表に手渡してきました。WKOは空手世界選手権大会を開催することで日本のみならず世界的に有名ですが、ちょうど第10回目の世界選手権大会が東京で開催(10月22~23日)されたところでした。
from left to right: Sakurako Shima, Pieter Franken, WKO President Midori, and JAM
私たちは知人の島桜子さんを介して、WKO総本部事務局長の小井泰三さんと国際課の田中洋さんに会いSafecastの紹介を行いました。両氏はSafecastの活動に大変関心を示し、私たちに協力を申し出てくれました。話し合いの結果、WKOは、北は北海道から南は九州に到る同会の支部が順次開催する国内選手権大会日程に合わせて、bGeigie計測ツアーを行うことを提案してくれました。WKOの各地区支部の会員たちが大会開催に先立ち当該圏内でbGeigieを搭載した車を走らせ計測活動を行い、大会当日に次の開催地の支部会員へbGeigieを引き渡してくれるのです。これによって、bGeigieリレーは基本的に日本全国を網羅することになります。このリレーの出発点は北海道に決まり、最初のドライバーたちは以下のルートを走りました。
The first prefecture is Hokkaido and the first drives are in:
この機会に私たちはbGeigieの特別版、『黒帯弁当bGeigie』を製作しました。黒一色、黒いケースの中に黒いベルトの施されたbGeigieが金色の窓のついた黒いキャリーケースに入れられ納められています。今まで作ったどのbGeigieよりもクールな仕上がりです。これはまたbGeigie新シリーズ(bGeigie+と呼んでいます)の中の第一号で、たくさんの改良が施されています。bGeigie+の頭脳部分にはSafecastのJAMことJoe Morossの頭脳が隠されています。第三世代bGeigieには第二世代のbGeigieミニにいくつかのカギとなる改良、例えば通常のUSB”dongle”としての機能を果たすような改良が加えられています。これまでのbGeigieは電池交換やデータのアップロードのためにSDカードを取り外す際にケースを開けなければなりませんでしたが、bGeigie+では、こうした作業の手間なく、全てがUSBケーブル経由でコンピューターにつながるように工夫してあります。USBケーブルがbGeigie+のリチウムイオン電池を充電するとともに、データファイルの送信を容易にしてくれるのです。Safecastのベテラン、Robin ScheiblerがFreakduinoコードにいくつかの改良を加えてファイル伝達機能を向上させてくれたので、ボランティアの人たちでさえより簡単にファイルのアップロードができるようになりました。bGeigie+の試作品を得たことで、私たちは現在、製品レベルの製作に取り組んでおり、近い将来、もっとたくさんのbGeigie+を路上で使うことができるものと楽しみにしています。
WKO President Kenji Midori
Photo credit: WKO and Pieter Franken