質問:東京へ行くことは安全ですか?日本の他の地域はどうですか。

In FAQ by admin

回答: 来日に関する決断について、人々に助言することを避けてきましたが、私達は皆、東京で快適に生活し働いています。しかしその一方で、私達の知り合いや尊敬する、かなり多くの人達が、熟考の末、日本を離れるという決断をしました。汚染は様々な量で、ほとんどどこででも広がってますが、福島とその近県(栃木県、茨城県、群馬県)の外側では、ごく僅かな汚染量となっています。私達の知っている人は誰一人として、名古屋や大阪といった日本の南部が生活するのにリスクのある場所とは考えていないと言っていいくらいです。

基本的に放射線リスクは外部被爆(周囲の空気から、あるいは、地面から放射されて体内に入るもの)と、内部被爆(呼吸や汚染された食品により体内に入るもの)とに分けられます。
私達のマップでは、ほとんどが外部被爆に関係している測定値を示しています。
東京を香港や韓国と比較するなら、東京は実際には福島の災害の後とはいえ、比較的低いレベルです。事実、世界にはデンバー(アメリカ)、コーンウォール(イングランド)、ケラーラ(インド)といった、通常の放射線が東京の現状よりも高い場所が数多くあります。測定値が周辺の平均よりもわずかに高い「ホットスポット」が東京にありますが、一般的な意見として、わざわざ多くの時間をホットスポットで過ごさない限り、心配することはありません。

ただ、食品は別です。ボランティアの中には、食品に非常に用心する人もいれば、そうでもない人もいます。
食糧は政府や生産者、市民による独立監視団体により調査されています。
セーフキャストでは相当数の市民団体と連絡を取り、独自の食品測定に本格的なプログラムを持ち合わせていないものの、監視しています。汚染された品目がほぼ毎日発見されていると聞きますし、これらはほぼいつも市場に出る前に発見されています。また一方で、これまで汚染された食品が店に陳列されたことがないなら、皆驚くことでしょう。しかし、最近の研究者による信頼できるデータが公表されました。それによると、福島の25000人を調査し、そのほとんどの食料品を、より十分な調査が行われていたであろう、スーパーマーケットで購入していた人たちは、自身の畑や農家から直接購入するのとは反対に、ほとんどあるいは全く内部被爆をしていないことを見つけ出しました。このことは食品監視が有効であったことを示しています。これらの人々は福島で暮らしており、リスクは東京あるいはその他のエリアの人々よりも低いと想定できます。

以上のことが、基本的な懸念への回答になっていればと思います。セーフキャストは無党派であり、原子力推進の立場も反対の立場もとっていません。私達は単に、利用しやすい正確な放射線と環境問題の情報を提供することに専念しています。私達のデータが、皆さんの情報に基づく決断に役立つことを願っています。

セーフキャスト・チーム
訳: Toshiyuki Arai

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