今月の計測: スヴァールバル諸島

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セーフキャスターのベン・ルッチは最近、ノルウェーの北極圏はるか北にあるスヴァールバル諸島からデータをアップロードしました。スヴァールバル諸島は北極点から約1200kmの地点にあり、スヴァールバル諸島世界種子貯蔵庫の本拠地でもあります。 一部の読者は、私たちが2013年12月に}南極大陸 からデータを受信したことを思い出すことでしょう。
最近のアップロードにより、セーフキャストの地図上には北極と南極の両方のデータを持つことができました。上の画像は、米国海洋大気庁(NOAA)によって使用可能になった海底地形図 に基づいて、スヴァールバル諸島の位置を示した極投影図になります。

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上:グーグルマップ上のスヴァールバル諸島の領域には、少々ムラがあります。セーフキャストは一般的にメルカトル図法の地図をベースに使用しています。その地図は、極地を変形させるため、スヴァールバル諸島は大変小さく縮小されてしまいます。

スヴァールバル諸島のフルタイムの人口は僅か約2,600人です。とはいえ、オスロやトロムソから航空便は毎日あり、世界最北端のフルサービスのホテルもあるので 、スヴァールバル諸島は、実際にはきっと私たちの多くが想像しているよりも利用しやすく快適なのでしょう。ベンの旅行はちょうどスヴァールバル諸島で皆既日食が観測することのできる日で、ベンと彼の11歳の息子ジョナサンは、皆既日食を観るためにスヴァールバルを訪れたのでした。

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上: ジョナサン・ルッチ。まもなく皆既日食が始まる。

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上:スヴァールバル諸島のスピッツベルゲン島ロングイェールビーンのセーフキャスト・データマップ。皆既日食の展望場所は左下端になります。

多くの理由から、このデータを見ることができて、非常に嬉しく思います。
理由のひとつには、ビーガイギー・ナノが北極圏という厳しい条件下においても、正しく作動したことを確認できたからです。
今日まで、ビーガイギー・ナノは砂漠やジャングルと同様、極寒の条件下において、また様々な種類の乗り物や様々な地域で使用されてきました。
これらの極めて厳しい条件下においてでさえ、誤作動の報告がほとんどないことに満足しています。

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上:皆既日食直前「ダイアモンドリング」の瞬間のベン氏の写真、天体望遠鏡とNikonのカメラを使って撮影されました。

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上:父と子、スヴァールバル諸島世界種子貯蔵庫の入り口にて。

このように旅行中に世界の果てまでビーガイギー・ナノを進んで持っていく冒険心のあるボランティアがいることは、私たちにとって非常に幸運なことです。このように旅行中に世界の果てまでビーガイギー・ナノを進んで持っていく冒険心のあるボランティアがいることは、私たちにとって非常に幸運なことです。

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上:ロングイェールビーン付近の凍結した海辺を写したベン氏のパノラマ写真。

(注釈: 私たちはインターネット上でこの記事を最初に投稿をした後に、ベンと連絡を取りました。ベンは快く追加の情報と写真を提供して下さいましたので、当記事において更新されています。)

翻訳: Kohei Watanabe

About the Author

azby

Azby Brownは、Safecastのリードリサーチアであり、Safecast Reportの主要著者です。デザイン、建築、環境の分野で広く出版された権威である彼は、30年以上日本に住んでおり、2003年にKIT Future Design Instituteを設立しました。2011年夏からSafecastに参加し、国際専門家会議で頻繁にグループを代表しています。