セーフキャストではデータを測定するために様々な種類の測定器を所有しています。
測定値のばらつきを抑えるために、LND社の直径2インチ(約5センチ)のパンケーキ型センサーで統一するように努めています。このセンサーは、非常に高感度であり、アルファー線、ベータ線、ガンマ線のすべてを検出できることを確認しています。
一般の方々に配布するために、LND712というセンサーを使用した物もあります。これはより安価で小型であるにもかかわらず、とても高品質です。これは、より多くの測定器を速やかに実地に投入できるようにとの考えからです。
市販品
- Inspector Alert – インスペクターは、セーフキャストの所有品のなかでもっとも活躍する機器です。この測定器は、個人で測定を行う際に、メンバーが最も好んで使用するものです。他の機器の感度をテストする際にも用いられます。この製品は、International Medcom 社製で、2インチのパンケーキセンサーを使用しています。このインスペクターは、bGeigie にも内蔵させています。
コスト:700ドル
所有数:40台 - CRM 100 – CRM-100これは、見た目にもインスペクターとそっくりで、遠くからでは見分けが付きません。サイズも同じで、スイッチ類もほとんど同じです。この機器は、LND712という小さめのガイガー管を使用しており、測定にやや時間がかかります。しかし、移動をせずにその場の放射線量を測定するには必要十分な性能です。住宅やその周辺の計測を行う場合、ボランティアが持っていく測定器の第一候補となります。
コスト:450ドル
所有数:30台
ハイブリッド
- bGeigie – セーフキャストが集めたデータの大部分は、この bGeigie によるものです。この “b” は、bento を意味しています。かわいい弁当箱のような形なので・・・
bGeinieは、市販のインスペクターを使用しています。我々が設計した回路が、インスペクターから5秒ごとにデータを取得し、GPSによる位置情報とともにSDカードに記録します。これらが防水のケースに収められ、自動車に搭載されてデータを取得しながらドライブを行います。
防水ケースには、特別に穴が開けられており、放射線が入るようにするとともに、水をはじくようになっています。初代のbGeigieには、SDカードは搭載されておらず、データの記録には車内のPCとケーブルで接続する必要がありました。最新のbGeigieでは、無線LAN(WiFi)を搭載するとともに、SDカードを内蔵しています。
コスト:1000ドル
保有数:25台
*下記、ドライブによる計測方法については、下記のドライブをご覧ください。
特製品
- nGeigie – セーフキャストが固定センサーとして個々の場所での測定を行うために作成したものです。定期的に放射線量を計測して、インターネットを介してセーフキャストにレポートを送ってきます。これにより、特定の場所の測定値の履歴を見ることができ、どのように変化したかを調べることが出来ます。
この装置は、我々の秘蔵の2インチのパンケーキ型センサーを使用し、Chumby Hacker ボードにより制御されます。(初期の試作機では、bGeigieと同じくインスペクターを内蔵するもので、有線バージョン、無線バージョンが必要に応じて作られました。)
nGeigieは、セーフキャストの固定センサーネットワークの核となるものであり、早期に数量を増やすことを予定しています。
コスト:500ドル
保有数:20台 - iGeigie – iPhone のようなモバイルデバイスと組み合わせて使用するコンセプト機器です。
iGeigie には、多くの引き合いがあるのですが、現在のところ2台の試作品があるだけで、プロトタイプの域を出ていません。セーフキャストの立ち上げに寄与してくれた上位10名の寄付者にはシリアルナンバー12までの限定バージョンが送られる予定です。組み立てキットを別途、設計中です。
コスト:200ドル
保有数:2台
ドライブ – 他の測定器とは異なり、一旦入手すれば、測定に費用はかかりません。
しかし、bGeigieは、日本国中を測定して回るために作られているので、厳密に言えばそうではありません。
有料道路を通ったり、ガソリンを入れたり、bGeigieとの一回の“ドライブ”にかかる費用は300ドルくらいです。このドライブで1万箇所以上のデータが手に入るので、トータルのコストはこれに見合うものです。
追加の費用は、多くの場合ボランティアが自費で賄っています。ドライブにかかる費用など少しでも寄付していただけるならば、我々はとても感謝いたします。