BGEIGIE NANO 5周年を記念してワークショップを開催 -4月23、24日
BGEIGIE NANO 5周年記念モデル
セーフキャストのbGeigieは、東京湾での試験に成功した後、2011年4月24日 に、福島での最初の測定を行いました。それからこれまでの5年間、bGeigie を使って 70 を超える国々で43,000,000点 の放射線測定データを集めることができました。
現在のbGeigie Nano Kit は7世代目です。
bGeigie の5才の誕生日を祝うため、特別‘なbGeigie Nano ワークショップを4月23日と24日の二日間、東京渋谷のセーフキャストのオフィスで開催することにしました。
この特別な機会に、特製トッププレートをデザインした「bGeigie Nano Kit」を限定で10 セット用意しました。特製トッププレートは、セーフキャストボランティアであり、グッドデザイン賞の受賞に貢献してくれた産業デザイナーのJurgen Westerhoff(ユーゲン・ウェスターホフ) がデザインし、Jonathan Wilder(ジョナサン・ワイルダー) がFabCafeのレーザーカッターでカットしてくれたものです。Jurgen は、3年前にNanoのオリジナル透明プレートもデザインしています。
10 台のトッププレートはそれぞれに独自のパターンのデザインになっていて、二つとして同じものはありません。5周年記念プレートの、レーザーカッターでの切り出しは、全て異なっており、一枚一枚がオリジナルです。
bGeigie ワークショップは、両日共、午前10時~午後6時まで行います。キットは1日で完成できますが、2日間かけて作ってもかまいません。半田付けの道具はこちらで準備しますし、初心者の方は、私たちがサポートします。ワークショップの最後には、Nanoの使い方の説明もしますので、データのアップロードまで理解いただけます。
どちらの日も席数に限りがありますので、先着順で受け付けています。
bGeigie Nano キットは1組50,000円です。Kithub.cc または…
bGeigie Nano Kit(bガイギー・ナノ・キット)発売開始
Safecast(セーフキャスト)が常に直面していた問題は、デバイスに限りがあるため、計測値の収集に制限があることでした。bガイギーのデザインは素晴らしいのですが、1つにかかるコストが1000ドルもする上、作るのに相当の時間も必要です。(1つのデバイスを作るのに丸々1週間はかかる。)そのため、限られた台数しか使えないという状況が続いていました。また、今や私達の周囲には、bガイギーを使いたいという人は数多くいて、その数は実際の台数をずっと上回っていました。
この問題を解決するために、私達はbガイギー・ナノを作り、さらにbガイギー・ナノ・キットを開発しました。ご想像の通り、ナノとは小さいバージョンで、持ち運びが便利にな上、従来のbガイギー以上の機能を搭載しています。
多くのSafecastのチームメンバーもナノを持ち、持ち運んでいます。コンパクトサイズなので、移動の負担にもなりません。
さらに重要なのは、ナノが自分で組み立てられるキットだということです。
もしはんだ付けの方法を知っていれば、ナノ・キットを一晩で作り(はんだ付けは10分で習えます。)、翌日からセーフキャスティング(Safecastの造語で、放射線計測をし、データをアップロードすること)することもできます。bガイギー・ナノ・キットを使って個々のポイントの計測もできますし、車に搭載して運転しながらジオタグ付きの放射線データを収集し、セーフキャストサイト内にあるアップロードページからデータアップすることもできます。使用法は通常のbガイギーと全く同じです。
ハードウェアもソフトウェアもデザインは通常のセーフキャストの方針通り、オープンソースですので、皆さんが自分で部品を買って作ることもできます。
しかし、今回、皆さんが自分で簡単に組み立てられるよう、キットとしてインターナショナル・メドコム社と共同で開発しました。bガイギー・ナノ・キットは1台450ドル(日本販売価格未設定で発売。)で、先着順で販売となります。
ご希望の方は、フォームにご記入ください。
[写真は Pieter Franken 撮影]…
Safecasting オランダ
See English site for article…
SAFECAST x RADIEX 2012
SAFECAST: RADIEX2012 出展とプレゼンに関して
この度、SAFECASTは東京で開催されるRADIEX2012「環境放射能除染・廃棄物処理国際展」に出展します。 RADIEX2012は丸公園(竹橋駅近辺)にある科学技術館で、2012年9月24日~26日の3日間で開催されます。 SAFECAST創立当初からの中心的支援者であるInternational Medcom社と出展スペースを共用します。
固定および移動センサー•プロトタイプを含めSAFECASTが開発した測定器デバイスを見に来てください。SAFECASTのオープンデータ•イニシアチブを一緒に広めましょう!また、9月26日にはSAFECASTとInternational Medcom社がフォーラムでプレゼンテーション、他の出展者とのパネルディスカッションに参加する予定です。(フォーラムのA4セッションの参加は有料。)
他のプレゼンに関しては調整中ですので、スケジュール内容が入り次第、お伝えします。一般入場料は無料ですが、参加には事前申し込みが必要です。RADIEX.jpから登録できます。
詳細情報: http://www.radiex.jp/
開催日時:2012年9月24日(月)~26日(水)3日間
10:00~17:00
会 場: 東京都千代田区北の丸公園2番1号 科学技術館
アクセス: http://www.radiex.jp/access
RADIEX 2012 事務局
〒160-0004 東京都新宿区四谷3-1-3 第1富澤ビル
(株)環境新聞社 事業部 TEL.03-3359-5349 FAX.03-3359-7250…
Giving Back to Japan 2
SAFECAST participated in the Giving Back to Japan event. The main event was presentation and panel discussion by five mayors from Tohoku. One of the mayors, Watanabe-san from Aizu Misato in Fukushima Pref, is a Safecast volunteer and he talked …
みんなのために – 放射線レベル測定を強力に支援するグループ
Safecast がThe Nikkei Weeklyの全面記事で取り上げられました。
(記事の翻訳者: Nakayama Yoshinari)…
Safecasting Fukushima Live Report
Today we are Safecasting from Tokyo to Minami Soma, Fukushima. Driving today are Joe and Kalin with self in the back seat handling communications (ahem)
Today’s goal is to measure a hotspot we recently found on our map in Minami …
Event: “Decontamination and Food Safety: Is Enough Being Done?”
Decontamination and Food Safety Seminar – April 12th, 2012. at K.I.T Toranomon Graduate School, Tokyo
Full video recording of the event on Vimeo (credit Takeshi Fukushima and Azby Brown):
…南相馬市へ放射線データを提供することになりました
2月21日に南相馬市の市民生活部環境衛生課を訪問しました。
南相馬市は最近メディアに登場することも多く、放射線測定の要望も高い原発に近い市町村の1つです。市民レベルでも放射線の状況を知りたいとの要求は高いと思われます。
今回はSAFECASTの活動に協力いただける団体から提供を受けた
bGeigieの測定データをWeb上に公開した上でデータを利用いただけるように協力することを申し出て快諾されました。南相馬市のWebページからSAFECASTのページをリンクいただくことになりました。
3月から数週間にわたり、SAFECASTのボランティアでその団体をサポートしながら南相馬市のほぼ全域についてデータを順次公開していきます。
会談の終了後、関係者で記念撮影をさせていただきました。
前列は南相馬市の松本課長中央と課のメンバーの皆様です。後列は訪問したSAFECASTメンバー左側からyukaさん、Robさん、渡邉さん一番右は今回のサポートを担当していただける鷲山さん.
南相馬市市役所で放射線モニターの前にて。今回のアレンジをしていただいた郡山の渡邉さん(右)と西川(筆者)
Reported by Eiji Nishikawa…
全世界空手道連盟・新極真会 going bGeigie
12月2日(平成23年)、私たちは一台のbGeigieを持参して全世界空手道連盟・新極真会 (“Shinkyokushinkai”) の緑健児代表を訪ね、緑代表に手渡してきました。WKOは空手世界選手権大会を開催することで日本のみならず世界的に有名ですが、ちょうど第10回目の世界選手権大会が東京で開催(10月22~23日)されたところでした。
from left to right: Sakurako Shima, Pieter Franken, WKO President Midori, and JAM
私たちは知人の島桜子さんを介して、WKO総本部事務局長の小井泰三さんと国際課の田中洋さんに会いSafecastの紹介を行いました。両氏はSafecastの活動に大変関心を示し、私たちに協力を申し出てくれました。話し合いの結果、WKOは、北は北海道から南は九州に到る同会の支部が順次開催する国内選手権大会日程に合わせて、bGeigie計測ツアーを行うことを提案してくれました。WKOの各地区支部の会員たちが大会開催に先立ち当該圏内でbGeigieを搭載した車を走らせ計測活動を行い、大会当日に次の開催地の支部会員へbGeigieを引き渡してくれるのです。これによって、bGeigieリレーは基本的に日本全国を網羅することになります。このリレーの出発点は北海道に決まり、最初のドライバーたちは以下のルートを走りました。…
セーフキャストの車両
幸いにもここ数ヶ月、セーフキャストは自分たちの所有する車で測定することができるようになりました。1999年以来、日産ウィングロードが一番良く使われて来ましたが、この新しい車は、他のセーフキャストの車両と同じく真っ赤な色をしています。
ボランティア報告:ロバート・ケネラーさんが宮城をセーフキャスティング
この報告は、東京大学先端科学技術研究センター教授のロバート・ケネラーさん(通称ボブさん)によるゲスト投稿です。ボブさんは5月末に車で宮城県を訪れた際に bGeigie 装置を搭載し計測してくださいました。ボブさんによる報告、放射線レベルおよび宮城県沿岸で見た被害の写真を以下に掲載します。
放射線レベルのマップはここで見ることができます:東京 – 千葉、千葉 – 仙台、仙台、一関、陸前高田、気仙沼(注:報告で使用されている放射線レベルの単位はカウント・パー・ミニット(CPM)です。300CPMはおよそ毎時1マイクロシーベルト、1平方メートルあたり11,000ベクレルに相当します。)
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セーフキャストについては、Dorothy Parvaz 氏による4月のアルジャジーラ記事「Crowdsourcing Japan’s radiation levels(日本の放射線レベルをクラウドソーシング)」で読みました。まず Marcelino Alvarez 氏に連絡を取り、同氏がピーテル・フランケン氏を紹介してくれました。私は5月半ばに東京を訪れた際(仕事で日本とサンフランシスコを行き来するため)、ピーテルと会いました。ピーテルから紹介された Joe Moross 氏が、bGeiege 装置を私の車に搭載してくれました。
5月25日、東北自動車道を通り仙台に向かいました。郡山市より南で私は車の外で放射線を測るため自動車道のパーキングエリアに立ち寄り始めました。最初に立ち寄ったのは阿武隈パーキングエリアでした。最初の測定値は2942CPMで、これは風雨でいたんだベンチにガイガーカウンターを置いた際の数値です。これは同じパーキングエリアで測った舗道の数値より1000~2000CPM高い数値でした。
郡山インターチェンジのすぐ南に位置する安積パーキングエリアでも同様の現象が見られました。ここでは、古びたベンチでは舗道の測定値の2倍以上である7195CPM(写真0590参照)が計測されました。
最も高い数値が計測されたのは次に立ち寄った安達太良サービスエリアでした。ここでもむき出しになった木のベンチの数値が高く7319CPMで、舗道での測定値はこの半分強でした。舗道から1.5メートルの高さに設置された bGeigie の測定値は、安積と安達太良では確か400CPM台(毎時1.3マイクロシーベルト)だったと記憶しています。
以上から、放射性同位体はむき出しの木に吸収され、舗道のように洗い流される、または分散することがなかったのだと考えられます。
パーキングエリアに立ち寄りながらさらに北に進むうち、bGeigie と持ち歩き用のガイガーカウンターともに測定値が下がりました。仙台の出口前のパーキングエリアである蔵王PAと菅生PAでは、舗道の測定値はそれぞれ446CPMと258CPMでした。この頃には私は舗道の測定を bGeigie …
標高 1 万メートル、時速 785 キロでのセーフキャスティング
先日私は Safecast の仲間とMITメディアラボで会うためにボストンを訪れました。いいガイガーカウンターのセットを装備していたため、フライト中に測定を行うことにしました。私達が通常使用している機器と同じものであるため、これらの測定値が日本の地上における値と比較してどのようなものか把握することができます。
計測には、私達が bGeigie に使用している Medcom Inspector と同じ、2インチのパンケーキ型センサーが内蔵されている、Thermo Scientific B20 を使用しました。この機器には、便利なログ記録機能が付いており、放射線測定に役立ちました。
以下が旅行中に取得した測定結果です。
– フライト:東京~ボストン
– 千葉県市川市の線量率:毎時0.2マイクロシーベルト
– X線機器内の最大線量率:毎時1.65ミリシーベルト(荷物だけです!)
– フライト中の最大線量率:毎時3.7マイクロシーベルト
– 平均線量率:毎時1.75マイクロシーベルト
– 旅行中の累積線量:21マイクロシーベルト
– ボストンの線量率:毎時0.10マイクロシーベルト
– ケンブリッジの赤レンガ表面の線量率:毎時0.23マイクロシーベルト(赤レンガはもともと若干放射能を帯びています)
– ケンブリッジのMIT原子炉前の線量率:毎時0.11マイクロシーベルト
もちろん、航空機内の放射線を福島における汚染と比較した場合、航空機内では人々は宇宙ガンマ線のみに比較的短い時間さらされるだけですが、福島の原発事故では、人々は終始放射線にさらされる上、強いベータ線を発する浮遊粒子にもさらされています。