ハロー!ビキニ環礁

In ニュース by azby

Above: Dr. Buesseler on the beach at Bikini.

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セーフキャストでは、最近ウッズホール海洋研究所のケン・ビュッセラー博士の厚意によりビキニ環礁とエニウェトク環礁のいくつかの珍しい情報を入手しました。
ビュッセラー博士は、福島から海への放射性物質の拡散と影響を研究している世界トップクラスの海洋学者で、北アメリカ沿岸の海水のサンプルを集めて分析する、“Our Radioactive Ocean” と呼ばれる重要なクラウドソースのプログラムを実行しました。

地図のリンク:
ビキニ環礁 onshore at Namu
エニウェトク by ship and ashore
エニウェトク ルニットドーム

私たちは過去数年間、ビュッセラー博士と連絡を取り合っており、彼がビキニ環礁に向かうと聞いた際に、セーフキャストのアドバイザーであるインターナショナル・メドコム社のダン・サイス氏が、bGeigie Nano(ビーガイギー・ナノ)をカリフォルニアのセバストポルからホノルルまで急いで持っていってくれました。
このビーガイギー・ナノはダンの奥様のオラピンさんが組立たもので、ピンク色のアクリルパーツ、ハローキティのステッカーと女性らしい装飾がほどこされていました。

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船に搭載された「ハローキティ・ナノ」

ビュッセラー博士の言葉:

これはR/V Aluciaのヨット上で行う個人の資金で実現した調査クルーズです。私たちの政府の船と比べてすごく良い船ですよ!
100以上の核兵器実験に利用され、アメリカが行った実験の80%となる(本当にたくさんの試験がここで行われました)が行われた非常に重要な場所でのサンプル収集という、めったにない機会です。
スペースに資金という制約条件により、私たちはいかなる動植物、海洋生物、サンゴ、魚、藻ら、何も採取しません。なので、食物連鎖の取込ではなく、放射性核種濃度と原因に注力します。多くの生物の放射線濃度は高いでしょうが、1970年代のサンゴ礁よりも福島第一近辺の海洋の方がセシウムの濃度は高いでしょう? プルトニウムの高さについては、ここでは福島とは別の話になります。福島ではプルトニウムはかなり低いです。

ビュッセラー博士のチームはマジュロを1月16日に発ち、サンプリングのため1月18~20日までビキニ環礁に滞在しました(1954年3月1日に実施されたキャッスル作戦という核実験テストの場所も含む)。それから3日間のエニウェトク環礁に3日間滞在し(海抜2000mまでの海水のサンプリングも行った)。

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ビキニ環礁の300km西に浮かぶエニウェトク環礁

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ビュッセラー博士のチームはエニウェトク環礁にあるルニットドーム(通称“カクタスドーム”)を調査した。カクタスドームは深さ30フィート(9メートル)、幅350フィート(107メートル)のクレータで1958年5月に実施されたカクタステストによってつくられた。

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ルニットドームにいるビュッセラー博士。ドームの頂上にいる彼の計測値は、基本的に通常値(20 – 30CPM)となっている。しかし、彼のチームはドームの近くにある井戸の地下水をサンプリングして値が上がっているかを調査しにいく。

プロジェクトメモ:

「マーシャル諸島は、1950-60年代に核兵器実験プログラムによって生成され広がった、太平洋の人間が作った放射能の源泉となってきた。今日、福島は、これらのテストによって北太平洋に残されたのと同様の量の放射能を作り出すと同時に未来の予測不能な出来事のための自動サンプリング技術の必要性を目立たせるに至っている」

リンク: Fukushima and Ocean Radioactivity

私たちのプロジェクトは マーシャル諸島を、地下水の海洋への浸透からきた放射性核種の流入を計測するためのJetYakサンプル収集プラットフォームと現地のラドンモニターといったような一連の自動化技術を検証するという目的での自然の実験室として利用する予定です。

私たちは、これらの自動化手段やR/V Aluciaに乗って手動で集めたサンプルを用いて、ビキニ環礁やエニウェトク環礁の内外のサンプルを集めていきます。
(www.aluciatheship.com) 私たちはさらに 既存のモニタリング用井戸や私たちが設置した一時的な井戸から 船や地下水サンプルからは得られない岸辺近くのサンプルを集めるためにたくさんの島々にも上陸する予定でいます。

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エニウェトクにようこそ!

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水上の調査現場で大活躍のビーガイギー・ナノ

翻訳:Shin-ichiro Yamamoto