会津若松でのワークショップ 2013年6月15日~16日

In ニュース by naozumi

文:norio watanabe
セーフキャスト 郡山ボランティア

b-Geigie-nano

初夏の曇り空の会津若松にSafecastのメンバーとボランティアが集結して、bGeigie Nanoの組立ワークショップが開催されました。会場はIT企業のEyes JAPAN、山寺社長の会社を会場に提供していただきました。ありがとうございます。

会津若松市内 Eyes JAPANにて

福島県の放射線マップは2011年にsafecastの手により自動車による第1回目の測定はほぼ完了し、Safecast.orgのサイトにマップが公開されています。現在までに1000万ポイントのデータが集積され、日々、更新されています。またボランティアの方々の協力により、自転車や徒歩による自動車の入れない箇所の測定も行われており、放射線マップが綿密になりつつあります。
今回のbGeigie Nanoは、小型軽量で操作も初期のb-Geigieに比べて段違いに簡単になりました。測定モードと、記録モードがあり、測定モードではケースからbGeigie Nanoを取り出し、表面汚染をベクレル/平方mでも換算表示できるようになりました。記録モードではCPM単位をベースにGPSの位置情報と時刻、測定者(bGeigie Nanoには個体ごとに所持者の名前が記録されています)が、microSDカードに記録され、Safecastのサイトにアップロードするとデータの共有とデータのマップ表示が可能になります。
組立は半田ごての経験があれば比較的簡単に製作が可能です。(老眼の私にはルーペなどがないときつい箇所も一部あります)部品の大半は市販のシールドという回路として提供されているので、ICなどの線蜜は半田づけの作業はなく、抵抗、コンデンサ、トランジスタ、スイッチ類、コネクタ類、配線の半田付けだけです。(たまに、部品が間違っている場合がありますが、そこはキット化されていますから愛嬌と思って、近くの部品屋さんに部品を購入にいくことも楽しみの一つ。もしくは、製作したことのあるSafecastのメンバーかボランティアの人に相談するのもコミュニケーションの楽しみにもなります。)
製作は慣れれば1時間ほどです。初心者は指導を受けながらだと半日でしょうか。完成品として市販はしていませんからbGeigie Nanoは組立ながら構造を理解する楽しみがあります。その分、性能のわりに安価で提供されています。

bGeigie Nanoの製作中

放射線という見えないものを見えるようにする線量計、さらに地図上に放射線の強度をマッピングして視覚化することは自分の身を守る情報としてだけでなく、正しい知識を知ることにより、見えないものへの不安を取り除くことができます。お化けや、霊のように見えないものにおびえることは、放射線ではありません。

iPhone APP「Safecast」

Google Earthに測定データを立体地図で見える化

線量計1つで数値として放射線の「高い・低い」を知ることも、自分の住んでいる地域の空間の放射線がどのように分布しているかを知ることもできます。まずは知ること、それが恐れを取り除き、一歩前に進めることができるものだと私は思います。

いろいろな線量計とbGeigie Nano

製作にはちょっとしたコツも必要

bGeigie Nano キットの中身

福島県の多くの県民は、見えない放射線に対して2年以上おおきなストレスを感じています。いつしか、放射能がなかったような震災前の生活を取り戻そうと「見ざる言わざる聞かざる」でいる方が楽に感じるときもあります。知る勇気を持てば、対処するすべを持つことができると私は信じています。

GPS回路、メモリー回路、液晶回路、CPU回路をメイン基板に載せて完成

ケースは防水・基板の裏面にはパンケーキ型の大型GM管

完成したb-Geigie-nano

最後に、私がsafecastにかかわっているのは、そこに集まる人のスピリッツが純粋で、無邪気で、温かいからです。大半の主メンバーが外国人の方々で、国もバラバラ、各方面の技術者の集まりで構成されているものの、こよなく日本を愛し、日本のためにその技術を役立てようとしている精神がとても素晴らしいと思っています。子どもの好奇心の塊が大人になったような、そんな集団です。言葉なんて通じなくても「福島弁」でなんとかなるさと、一緒に長くやって来れました。本当に感謝です。

インターナショナルな親睦会

夜が更けてもパワフルに親睦がつづく

 
 
 
 

*** 福島県の今 ***
 

初期のb-Geigieを搭載して計測

二本松市・本宮市はいまも高線量の地区がある

フレコン(除染した土などが入っている袋)が道路脇にあちこちある現状