Hong Kong Workshop 20-22 December 2015

In ニュース by Rob Oudendijk

セーフキャストは、2015年12月20〜22日の日程で香港にてbGeigie Nanoのワークショップを開催しました。今回のワークショップを開催するにあたり、セーフキャストは、RadHealth (輻射生機學會)より多大なご支援とご協力を得ました。RadHealthは、香港を拠点とし、汚染や放射線による害に対する市民の意識の向上を目指し、被害の軽減につながる情報を発信することにより活力ある社会へと促すことを目的とする非営利団体です。3日間のワークショップには、合計31人の方にご参加いただきました。

IMG_7661RadHealthの代表を務めるMamie Lau氏は、今回のワークショップの開催に関して、「私の講演を聴講しに来てくださる方の中に、香港の放射線レベルをご心配されている方が多くいらっしゃることに気づきました。その方々とお話をしてみると、周囲の放射線量の測定、グローバルなマッピング・システムやbGeigieのユニークな機能にも興味があるとのことでした。bGeigie Nanoを用いて、放射線量、時刻、GPS、高度のデータをアップロードして出来上がるインタラクティブな放射線マップにより、グローバルなネットワークを構築することができるだけでなく、誰もが自由にデータにアクセスできます。このようなことが動機となり、bGeigieワークショップを香港で開催したいと考えました」と、語って下さいました。

 

IMG_7570ワークショップの開催前に参加者を募ったところ、ワークショップの1日の参加定員数を超過したため、ワークショップは3日間に分けて開催する運びとなりました。1日目のワークショップは、「トレーナーをトレーニングする」セッションで、King’s College(香港)とHong Kong International Schoolの上級生8人を対象に行いました。セーフキャストのJoe Moross、Justin Wong、Rob Oudendijk、林 由佳がインストラクターを務め、bGeigie Nanoの組み立て方を説明しました。参加生徒ほぼ全員にハンダ付けの経験があるとのことでしたが、bGeigie Nanoの組み立てを始めると、今まで経験した簡単なものではなく真剣に取り組まなければいけないと感じるとのことでした。そのような緊張した空気があったものの、ワークショップが終わる頃には、参加生徒全員から、翌日からの2日間、他の参加者に対しbGeigie Nanoの組み立て方を説明できる自信があると頼もしい声が聞こえました。King’s Collegeの教諭Kong氏は、引率した生徒がbGeigie Nanoの組み立てに、集中力を持って、真剣な眼差しで熱中して取り組む姿を見れて嬉しいとのことでした。今回の生徒の参加費は、bGeigie Nanoを購入したいけれども製作する自信はないという人々によって支払われており、完成したbGeigie Nanoは、お支払いをいただいた方に所有されます。

IMG_75762日目は、12人の方にご参加頂きました。King’s College学内の環境グループ会長でもある生徒Lui Man Sum君は、学校用となるbGeigie Nanoを一人で組み立てました。彼は、前日に一台製作しており、組み立て順序をよく覚えている様子でした。ハンダ付けの腕も上がって、当日は、2.5時間足らずで組み立てを完成させ、ワークショップの会場にいた皆を盛り上がらせてくれました。同日、Lui Man Sum君以外の参加者は全て大人でした。中には、2011年に福島県で原子力発電所の災害が起こる前まで、配偶者と共に東京に住んでいた男性の参加も見られました。事故後、東京の放射線量が心配になり、すぐに香港に戻ったところ、香港の放射線量が東京の2倍だと判り、bGeigie Nanoを製作しようと決めたとのことでした。

IMG_7612最終日の3日目には、11人の方にご参加頂く予定でしたが、残念ながら2人のご欠席がありました。1人の方は風邪を引かれ、もう1人の方はアメリカからの帰国が遅れたとのことで、この方々の分に関しては、後日、Justin Wongが組み立てました。香港の環境保護課からも女性数人の参加があり、ハンダ付けの経験が全くないとのことで慣れるまでに時間が掛かりましたが、1日目に学習した学生たちに助けられながら、最後には、価値のある良い機器が完成したと非常に満足してもらえました。

参加者の中には、放射線よりも電子機器にご興味があるという男性の方もいらっしゃいました。彼が今回のワークショップに参加した理由は、今までに自分で行った電子工作よりもbGeigie Nanoの組み立てはもっと複雑で、自分で製作してみたいと思ったとのことでした。

3日目のセッションは、参加者の皆さん全員が4時間以内に作業を終え、他の日よりも短く5時間以内に終了しました。もちろん、インストラクターがそれぞれの完成品が正確に動くかどうか試験し、Justin Wongがデータのアップロード方法のデモンストレーションも行いました。

IMG_7654セーフキャストは、今まで日本や他の国々でもワークショップを執り行ってきましたが、今回のワークショップは今までで最大の規模に至るものでした。今、32台のbGeigie Nanoが存在する香港 –- ここにボランティア・コミュニティの誕生です!比較的小さな地域に、この台数のbGeigie Nanoがあれば、短期間にかなり高い被覆率を達成できそうです。香港の放射線マップ完成が楽しみです!(共著:Yuka Rob Mamie Azby)