航空旅行での放射線レベルについて

In ニュース by azby

先週、VOXの “航空旅行の放射線について”という記事が注目を集め、直後からセーフキャストに関連するデータがあるかなどの問い合わせがありました。過去数年間、セーフキャストでは飛行機搭乗中に放射線量を測定してきましたので、実を言うと関連する膨大な量のデータを保有しています。
しかし、これらの“飛行”測定値は、セーフキャストの正式なデータベースや視覚化した資料には追加していません。というのも、現在の装置では高度差を区別できないので、同じ位置でも、地上の測定値と空高く飛行している機内の測定値とを混同させてしまうからです。ここにイメージを伝える少量の飛行測定結果  “可視化結果” を表示しましょう。

flights

 

さらにログ(サンフランシスコ-アトランタ)” -4- “ログ(アトランタ-サンフランシスコ)” の例を紹介します。飛行機が離陸直後に急激に数値が上がり、その後は数値が一定しているのがわかります。

us

mexico

 

VOXの記事は、通常の航空飛行の被爆は“ごく少量”で、まれな飛行では歯科用X線フィルム8回分程度で、頻繁な飛行は胸部X線検査2回以上に相当するとするチャートを示しています。

セーフキャストのデータからは、飛行機による旅行者はどんなフライトでも大体800CPM以上の被爆を受けます。対してほとんどの都市の地上で受ける平均値は20-60CPMの間であることがわかります。

人々が飛行して数時間にわたって受ける宇宙線の被爆量と、毎日地上で過ごして自然界あるいは人工の核種からの被爆量を比較するのは簡単なことではありません。

しかし、飛行機内の被爆量と、福島のような少し高い大気の被爆量を比較するのは価値のあることでしょう。セーフキャストのポリシーとして、私達は何が安全か否かをコメントするつもりはありません。むしろ、一人一人が、自分自身の被爆レベルに関して、「ごく少量」の基準を決める必要があると考えています。
セーフキャストでは、こういった議論ができるよう、そのために活用する具体的なデータを提供したいとも思っておりました。常に、地上レベルで測った私達の基本的なデータの視覚化は、ここで見ることができ、全てのセーフキャストのデータはCC0として提供され、ライセンスフリーでご利用いただけます