文:norio watanabe
セーフキャスト 郡山ボランティア
初夏の曇り空の会津若松にSafecastのメンバーとボランティアが集結して、bGeigie Nanoの組立ワークショップが開催されました。会場はIT企業のEyes JAPAN、山寺社長の会社を会場に提供していただきました。ありがとうございます。
福島県の放射線マップは2011年にsafecastの手により自動車による第1回目の測定はほぼ完了し、Safecast.orgのサイトにマップが公開されています。現在までに1000万ポイントのデータが集積され、日々、更新されています。またボランティアの方々の協力により、自転車や徒歩による自動車の入れない箇所の測定も行われており、放射線マップが綿密になりつつあります。
今回のbGeigie Nanoは、小型軽量で操作も初期のb-Geigieに比べて段違いに簡単になりました。測定モードと、記録モードがあり、測定モードではケースからbGeigie Nanoを取り出し、表面汚染をベクレル/平方mでも換算表示できるようになりました。記録モードではCPM単位をベースにGPSの位置情報と時刻、測定者(bGeigie Nanoには個体ごとに所持者の名前が記録されています)が、microSDカードに記録され、Safecastのサイトにアップロードするとデータの共有とデータのマップ表示が可能になります。
組立は半田ごての経験があれば比較的簡単に製作が可能です。(老眼の私にはルーペなどがないときつい箇所も一部あります)部品の大半は市販のシールドという回路として提供されているので、ICなどの線蜜は半田づけの作業はなく、抵抗、コンデンサ、トランジスタ、スイッチ類、コネクタ類、配線の半田付けだけです。(たまに、部品が間違っている場合がありますが、そこはキット化されていますから愛嬌と思って、近くの部品屋さんに部品を購入にいくことも楽しみの一つ。もしくは、製作したことのあるSafecastのメンバーかボランティアの人に相談するのもコミュニケーションの楽しみにもなります。)
製作は慣れれば1時間ほどです。初心者は指導を受けながらだと半日でしょうか。完成品として市販はしていませんからbGeigie Nanoは組立ながら構造を理解する楽しみがあります。その分、性能のわりに安価で提供されています。…